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マンドリン演奏会報告

柴田高明 東京公演写真速報

 柴田高明マンドリンリサイタル~18世紀と現代~の東京公演が5月6日、スタジオ・ヴィルトゥオージ(東京新宿)で行われた。京都公演の熱気を東京でも再演してほしいというリクエストにも応えた形の公演。京都のホールは美しい響きと余韻を堪能できる中規模ホール。対して今回はプライベートな雰囲気のある小型ホール。ソロ、トリオ、それぞれの音楽の個性はより際立ち客席に届いた(写真:かえるカメラ)。
 なによりマンドリンの変わらぬ音色が美しい。フルート、チェロというクラシック音楽王道の楽器の音とともに飛び跳ね、絡み合いながら古典と現代を自由に行き交う。スタジオ・ヴィルトゥオージのサイズと相まって、自宅で楽しむ室内楽のような(!)贅沢なひとときだった。

【かえるのケロケロレポート】 今回の柴田さんのコンサートをとても楽しみにしていた。会場はコンパクトなサロンスタイルのヴィルトオージ。マンドリンとフルート、そしてチェロのアンサンブルを間近で楽しめるなんて!
 柴田さんのマンドリンの音色は古典に合うと感じていた。チェロとのデュオでもフルートともバランスのよい雰囲気ある音色だ。マンドリンが正当なクラシックのルーツを持っていることをしみじみ感じさせられた。
 そして後半は現代の曲。「ある意味緊張を強いる曲」と語られていたが、かっこいい。個人的には小林由直さんの「フルート、マンドリン、ヴィオロンチェロの為のトリオ」が新鮮で、とても面白く聴いた。
 古典も現代曲も味わい深く奏でる柴田さんのマンドリンに魅せられたコンサートだった。

(▼小澤さん-vc-、葛西さん-fl-には失礼ながら「柴田高明トリオ」とでも呼びたくなるくらい気の合った演奏は、もっと異なるプログラムも聴きたくなった。ぜひ!)

【柴田高明オフィシャルサイト】
http://www.shibataka.com/
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