柴田高明〜18世紀と現代〜リサイタル速報

 柴田高明リサイタルが京都・嵐山近くの青山音楽記念館バロックザールで行われた。公演タイトルは「18世紀と現代」。マンドリン・ソロ、マンドリンとフルート(葛西賀子)、マンドリンとチェロ(小澤洋介)による各二重奏、そして3人によるトリオ演奏で組まれたプログラムは、マンドリンを軸に古典から現代まで、時間を旅する音楽のアトラクションのような面白さに満ちていた。


 公演タイトルは昨2011年発表したCDアルバム「クロニクル〜マンドリン音楽の300年」を2012年版としてリファインしたかんじだが、組まれたプログラムを見ると、さらに踏み込み、かつ新しい地平に立っているような印象を受ける。バッハの「シャコンヌ」小林由直氏の新作が、そう感じさせる。
 その「クロニクル」の発表発売は2011年2月、同月末から全国各地での公演を予定し、ツアーを始めた翌月、3月11日を迎えた。当時の記憶はだれの中にもいまだ生々しいのではないだろうか。同時に直接被害に遭わなかった音楽家たちの当惑と苦悩、その後の取り組みも思い出される。立て続けに中止された公演の数々。その中で誠実な意志の元にツアー続行を決意しステージに立った柴田さんの姿もまた昨日のように思える。が、一年という時間の経過の中でまた聴かせてもらった古典と現代が作り出すコントラストは、とても印象深いものだった。

 今演奏会について柴田氏に話を聞いた。また第2部のハイライトとなった小林由直氏の「フルート、マンドリン、ヴィオロンチェロの為のトリオ」は、一週間前となる2月18日、東京で行われた「マンドリンヴィルトゥオーゾの集い〜越智敬追悼演奏会」(主催:絃楽器のイグチ)でも同じメンバーで演奏され、喝采を浴びた。会場におられた小林さんにもこの作品に関するコメントをいただいた。
 内容は現在編集中。また、リハーサルの様子を短いながら収録したビデオも一部公開できると思う。
 続きをいましばらくお待ちください。

【プログラム】
G.レオーネ/ソナタ第1番 op.2 (M+Vc)
G.F.ジュリアーニ/フルートとマンドリンの二重奏曲(M+Fl)
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番BWV1004より「シャコンヌ」(M)
桑原康雄/無言の扉(M)
小林由直/委嘱作品 ~マンドリン・フルート・チェロのための~(Fl+M+Vc)
【柴田高明オフィシャルサイト】
http://www.shibataka.com/
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