2012年5月4日、茨城県・石岡のギター文化館において、今年第7回となる「シニアギターコンクール&ギターフェスティバルinやさと」が開催された(写真提供:ギター文化館)。
「ギターの時間」のスタートでもあったこのコンクールは、毎年特別な思い入れがある。今年の課題曲は、ミドルエイジ(35歳~54歳):アメリアの遺言/カタルーニャ民謡、シニアエイジ(55歳~):アンダンティーノOP31-5/F・ソル。クラシック・ギター愛好家ならとても馴染みのある人気曲だ。誰もが知っている曲を楽譜に正しく、さらに自分の表現で演奏するというのはとんでもなく難しいことであるとは、何度も気づかされるものだ。そして、難しくはあるが、ギターを愛していることをしみじみ感じる、うれしいことだということも。
この親しみあり、かつ、ある意味難関なコンクールを制したのは、次のみなさん(自由曲)
【ミドルの部】
1佐々木みこと(北海道)
2山本孔彦(東京都/おお空よ静かにによる変奏曲op.101/ジュリアーニ)
3坂本 亮(東京都/スペイン風セレナーデ/J.マラッツ:タンゴ/I.アルベニス)
4三谷光恵(千葉県/スペイン舞曲第5番/グラナドス)
5松田利枝(滋賀県/水神の踊り/J.フェラー)
6増田泰隆(石川県/組曲イ短調よりサラバンドとジーグ/M.ポンセ)
【シニアの部】
1熊坂勝行(茨城県/森に夢見る/A.バリオス)
2鈴木幸男(茨城県/アンダンテop39/N.コスト:エル・ビート/スペイン民謡)
3小林弘之(千葉県/前奏曲第1番/ヴィラ=ロボス:ドビュッシー讃歌/D.ファリャ)
4鹿野誠一(北海道/もしも私が羊歯だったらによる変奏曲/F.ソル)
5杉澤百樹(茨城県/アストゥリアス/I.アルベニス)
6荻嶋樹夫(千葉県/愛の歌/J.メルツ)
7成田恵理子(茨城県/ワルツ/N.コスト:op31―23/F.ソル)
今年は残念ながら諸事情により、現場に直接取材に行くことができなかった。今年も地域の人々に愛され、支えられ、盛り上げられたお祭りであったことと思う。昨年に引き続き、福島同様あるいはそれ以上に、天災に泣かされている茨城県。地域の人々の笑顔が集まり元気が溢れる素晴らしいイベントがここにある。そのことが喜ばしく勇気づけられる。
来年こそ、挑戦してみようかな?ミドルエイジに出場できる年代になっていることだし。
(文:かえるカメラ)