(interview:Kazutaka Ebe/photo:KaeruCamera)
小さな繫がりをしっかりと
ーーところでクラブ設立は、大学の公認があると部費の援助があったりするんですか?渡辺:大学というか、「東京大学教養学部学友会」というところがサークルの管理をしていて、そこから正式に公認されたのは2008年の今頃。活動実績というものが問われるので、それまでは加盟申請中の非公認サークルという形で2年半ほど活動してました。
そして、部室をもらったのが09年の6月ごろ。それも部室が集まる建物で一番狭い部屋を相部屋という形ですが。部費は多少援助がありますが、やはり演奏会などの開催は、基本的に部員の負担で行なっています。
丸山:サークルはあくまで自発的結社なので、公認は必ずしも必要ないんです。ある程度の人数がいて、何らかの活動を行なっていれば立派なサークルと言えます。しかし、学友会に公認されれば金銭や物品の援助を受けられるし、「公認」という一種のお墨付きがつくので他のサークルからも一人前のサークルとして認知されるというメリットがあります。なので、サークルを結成して以来、学友会への加盟をめざしてきたんです。
ーーメンバーはどのようにして集めたのですか?
丸山:それがひと苦労でした。私は大学に入学してマンドリン以外の3つのサークルに入ったので、そのサークルのつてで人を集めて、さらに高校の友人に呼びかけてなどして、最終的に10人を集めました。しかし、各々が学業や他のサークルでも忙しくて予定を合わせるのは非常に難しく、現在まで残ったのはそのうち4人のみです。
渡辺:設立当時から女子学院出身の部員が多いですよね。最近は、他のサークル同様、年度初めの新歓(新入生歓迎)活動で部員を集めています。
今、お茶の水女子の学生もメンバーに入っていますが、あの大学にマンドリンサークルがあるわけでないんです。
丸山:でも、もともと東京大学とお茶の水大学のサークルのつながりが深いこともあって、毎年お茶の水大学では新歓活動を行なうようになりました。
渡辺:「徽音祭」(お茶の水女子大学の文化祭)でコンサートを開いたり。将来的には、お茶の水女子大学でも公認サークルを立てて、一緒に活動する、という形を目指したいですね。
ーー中心になっている6人それぞれの楽器遍歴をひとりずつというより、かんたんに、ざっと教えてください。
丸山:大屋愛実(1st)〜中学1年より私立女子学院中学・高校のマンドリン・ギター班に所属、マンドリンを担当
・梅澤音絵(1st)〜中学1年より私立女子学院中学・高校のマンドリン・ギター班に所属、マンドリンを担当
・大島悠里亜(2nd)〜中学2年より私立女子学院中学・高校のマンドリン・ギター班に所属、マンドリンを担当
・本間由佳(2nd)〜高校1年より山形県立山形東高校のマンドリン部に所属、マンドリンを担当
・丸山悟史(マンドラ)〜高校1年より群馬県立前橋高校のギター・マンドリン部に所属、マンドリンを担当、高2よりマンドラを担当
・木村信之(ギター)〜高校1年より香川県立高松第一高校のギター・マンドリン部に所属、ギターを担当
ご覧の通り、全員が経験者です。大屋・梅澤・大島・丸山の4名が設立時(2006年7月)からのメンバー、本間・木村の2名は2006年12月から加入したメンバーです。
(続きます)
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