クボタ フィロマンドリーネン
オルケスター
第16回定期演奏会 フランス音楽特集
(2月22日紀尾井ホール)
「多彩な音色と豊かな表現力。 色鮮やかに描くフランス音楽。 これぞオーケスト
ラ!」
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今年16回目となる定期演奏会のテーマはフランス音楽。
ロシアやドイツ音楽を得意とする久保田がマンドリンオーケストラでどのように
表現するか期待された。
プログラムはビゼーのカルメン組曲、サティのジュ・トゥ・ヴー、ラヴェルの亡
き王女のためのパヴァーヌなど、管弦楽でもおなじみの曲がならぶ。
マンドリンのきらめくような音色、中低音の豊かな響きは時に管楽器を思わせる
ように深く響き合う。
特にドビュッシーの小組曲はすばらしい表現力で聴かせた。
マンドリンオーケストラの編成や音色の構成を熟知しているからこその編曲なの
であろう。
高度な演奏技術を駆使し、オーケストラ全体で求める表現を編み出していく演奏
。見事である。
色彩感あふれるフランス音楽はきらめくマンドリンの響きに良くあう。華やかな
中に物悲しさやセンチメンタリズムを醸し出す。 音色の幅がぐんと広がる中低音
の響きも、うねるようなハミングのような響きにぞくっとする。 マンドリンとは
これほどまでに表現力豊かな楽器なのか。
クラシックギターやコントラバス、打楽器、などの編成による音楽表現の豊かさ
もあるだろう。管弦楽とはまたひと味違った楽しみを味わった。
マンドリンオーケストラってすごい。
(編集部)
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