第4回シニアギターコンクール入賞者インタビュー

inギター文化館

入賞者インタビュー、ここに一挙紹介します。インタビュー by ギターの時間


——ギターを始めてどのくらいですか?
杉澤:大学時代から社会人の5年ほど。その後昨年まではほとんど休止期間で  昨年夏、仕事の定年を機会に再度クラシックギターにチャレンジしています。

——先生についていますか?
杉澤:学生時代は新潟の田村先生に教えてもらいました。就職して、ほんの一時期ギタルラ社で小山勝先生についた事がありますが、転勤やら仕事が忙しいやらでギターから遠ざかっていました

——今の課題はなんですか?
杉澤:昔覚えた曲を中心に、途中まで練習した曲を仕上げる事をテーマとして、1曲ずつギター文化館のフリーコンサートで弾くことを目標に練習しています。

——今ギター演奏に関連する悩みはありますか?
杉澤:特にはありませんが、年齢と指の動きがどこまで仲良く調和していけるかという不安を思いながら、できる限りいろいろな曲にチャレンジしていきたいと思っています。

——1日にギターに触れる時間はどのくらいですか?
杉澤:おおむね日中2~3時間ですが、もう少し増やしたいと思っています。 夜、寝る前に弾きたいなと思った時は、サイレントギターが大きい助っ人です。

——練習ではどんなことから始めますか?
杉澤:12フレットまでの半音階を上下1弦から6弦までと、アルハンブラを最初に指慣らしで弾くようにしています。15分くらいです。

——自宅でギターを弾く場合、時間帯によっては 音量が問題だと思います。 家族との折り合い、近所付き合いはどんなぐあいですか?
杉澤:定年後サイレントギターに出会い、即購入しました。おかげで夜もサイレントギ ターで練習できるようになりました。

——愛用のギターについて教えてください。
杉澤:中出 阪造1967年製・杉、レイモンド(スペイン)2008年製・松。どちらも650㎜。弦はオーガスチンを使用しています。
 それぞれ製作年に購入しています。中出は親からのプレゼントでしたので価格はよくわかりませんが、レイモンドは39万円です。このレイモンドは妻の後押しもあり、定年退職をきっかけに購入しました。
 ただ、最近ギター文化館でいろいろ素晴らしいギターの音に出会い、耳が肥えてきたという 印象があります。ギターの音の奥深さを改めて感じているところです。

——ギターのどんなところがおもしろいですか?
杉澤:やはり、音がいちばんの魅力ですね。ほかには手軽さ、形等も好きです。
——爪の形はいつ頃から今のかたちに落ち着いていますか?
杉澤:大学時代から同じですが、まだこだわる所までいっていません。

——ひと月あたりギター関連の出費はいくらくらいですか?
杉澤:コンサートや弦、譜面に5千円くらいです。

——お好きなギタリストは?や印象に残るコンサートは?
杉澤:昭和46年だったと思いますが、イエペスの生演奏を聞いたことがあります。カルチャーショックを覚えた印象があります。

——お好きなギター曲は?
杉澤:アルハンブラの思い出。トレモロのメロディーと伴奏の均衡が取れていることと、哀調を帯びたメロディはいくら聴いても、自分で弾いても飽きることがないです。

——現在の活動の場はどこですか?
杉澤:ほとんどここ、ギター文化館です。

シニアの部
第4位

杉澤百樹 

茨城県土浦市/62歳
入り江のざわめき(アルベニス)
interview
MOMOKI SUGISAWA