第4回シニアギターコンクール入賞者インタビュー

inギター文化館

入賞者インタビュー、ここに一挙紹介します。インタビュー by ギターの時間


――ギターは中学時代からずっとつづいているんですよね? 今年で40年目?
鈴木 :中学1年から続けて41年になります。

――先生歴を教えてください?
鈴木 :20代のころ数年間、水戸の中村俊三先生に習っていました。その後は現代ギター社のサマースクールでのレッスンがほとんどで、回数では福田進一先生、渋谷 環先生、高田元太郎先生の3人のレッスンが多いです。

――鈴木さんはコンクール歴もありますよね? 2006年全日本アマチュアギターコンクール、2008年のこのシニアコンクール。そのあと埼玉ギターコンクールにも出たんですよね?
鈴木 :2006年全日本アマチュアの後、2007年は全日本アマチュアと埼玉、2008年はシニアと埼玉、そして今年はギター大好きみんな集まれギターコンペティションとシニアに参加しています。

――昨年の質疑で「発表会もおもしろいけどコンクールは発表会とは違う緊張感や準備があって それがおもしろい」と言ってましたが、その準備とはなんですか?
鈴木 :課題曲の消化と自由曲の選曲ですね。発表会では好きな曲を弾けば良い訳ですが、コンクールは夫々の傾向があるので、入賞者の自由曲などをチェックして、弾ける範囲で最もアピールできそうな曲を選ぶなどしています。

――今年は1位をとりました。今後の課題はなんですか?
鈴木 :腱鞘炎で困っていますので、指に負担をかけずに弾くこと。これからもできる だけ長くギターを弾いていきたいですから。

――今ギター演奏に関連する悩みはありますか?
鈴木 :腱鞘炎悪化のせいか、この頃トレモロが弾けなくなったことです。アルハンブラなどリクエストされても応えられないのが残念です。

――1日にギターに触れる時間はどのくらいですか?
鈴木 :だいたい夕食後の30分から1時間くらいです。

――練習ではどんなことから始めますか?
鈴木 :今は基礎練習はほとんどやりません。取り組んでいる曲をごくゆっくり弾くことで指慣らしにしています。

――自宅でギターを弾く場合、時間帯によっては 音量が問題だと思います。 家族との折り合い、近所付き合いはどんなぐあいですか?
鈴木 :昔から弾いているので家族はあまり気にならないようです。ご近所はどうなんでしょう。夜練習するときはテレビもつけているのでギターだとわからないかもしれません。

――今回使ったギターについて教えてください。
鈴木 :佐久間悟 製作2009年、弦長は650mm、表板は松です。弦は高音がセシリアローS、低音はハナバッハローテンションです。入手したのは2009年2月 で40万くらいでした。
sakuma
 ネジメと違う軽いタイプの楽器がほしくなり購入しました。値段以上の価値はあると思います。指の故障を抱えている状態での購入は少しもったいないかもしれません。

――ギターのどんなところがおもしろいですか? 昨年は「減衰していく余韻」とのことでしたが。その思いが強くなっている感じですか?
鈴木 :そうですね、今もギターの音自体へ興味が向いてますね。家では曲を弾かずにただ適当に単音や和音を鳴らして音だけを楽しんでいる時も多いです。

――爪の形はいつ頃から今のかたちに落ち着いていますか?
鈴木 :長さも形も少しずつですが今も変わっています。
 事務職なので特に注意することはありませんが、会議が多いときなどメモ取りで指が痛むことがあり、困ってます。

――ひと月あたりギター関連の出費はいくらくらいですか?
鈴木 :専門誌、弦、コンサートなど に1万円弱くらい。

――お好きなギタリストは?
鈴木 :レッスンを多くしていただいている3人は好きですね。外国人ではラッセルかな。アナちゃんもいいですね。

――お好きなギター曲は?
鈴木 :特にあげるとするとクレンジャンスのカプリス形式のアラベスクです。ロマンチックで洒落ていて雰囲気が独特なところがいいです。クレンジャンスの曲は総じて好きですね。

――現在の活動の場はどこですか?
鈴木 :アコラ(地元にある個人の音楽サロン)での月例会がメインです。アコラで演奏機会を多く持てたおかげでコンクールでも結果が出せるようになりました。
ミドルの部
第1位

鈴木幸男

茨城県ひたちなか市/53歳
自由曲:ファンダンギーリョ(トゥリーナ)、マドローニョス(トローバ)
interview
YUKIO SUZUKI