第4回シニアギターコンクール入賞者インタビュー

inギター文化館

入賞者インタビュー、ここに一挙紹介します。インタビュー by ギターの時間


——ギターを始めてどのくらいですか?
佐鋪:アコースティックギターを中学3年のときに始めました。それからバンドを 組んでエレキギター、ベース、キーボードをひととおり覚えました。 クラシックギターを本格的に始めたのは20歳過ぎてからです。 約10年間のブランク後、3年ほど前からクラシックギターを再び手にしました。

——先生についていますか?
佐鋪:20代のときは田部井辰雄先生に、再チャレンジ後は第2回シニアギター コンクールに参加(2次予選で落選)したのをきっかけに、2年前から佐藤純一先生に習っています。

——今の課題はなんですか?
佐鋪:舞台に上がると緊張して指が固まってしまって思うように弾けないことです。 今回のコンクール本選では 冒頭2小節目でいきなり止まってしまいました。あの数秒間は長かった・・・(笑)。 それから自由曲がコンクール直前になっても弾くだけがやっとの状態で、納得のいく演奏ができませんでした。選曲のこと、 スケジュールのことなど今後の教訓にしたいと思います。

——今ギター演奏に関連する悩みはありますか?
佐鋪:技術的なことはさておき、指が短いので、弾きたくても弾けない曲が多いことです。

——1日にギターに触れる時間はどのくらいですか?
佐鋪:平日は9時以降に30分から1時間程度です。弾かない日も週に1、2日あります。 休日は、…やっぱり1時間程度です。

——練習ではどんなことから始めますか?
佐鋪:時間があるときは右手の練習で単音をゆっくりと、でもほとんどは練習中 の曲をいきなり弾いてます。

——自宅でギターを弾く場合、時間帯によっては 音量が問題だと思います。 家族との折り合い、近所付き合いはどんなぐあいですか?
佐鋪:マンション住まい故トラブルは避けたいので、夜遅くなって弾きたいときは サイレントギターを使ってます。

——愛用のギターについて教えてください。
佐鋪:佐久間悟さんのロマニリョスモデルです。2年前に入手しました。製作は2007年、表板はスプルース、 弦長650ミリです。ショートスケールのギターの方が弾きやすく、いくつか手に 入れたことはあるのですが、なぜか手元に残るのは標準スケールのギターです。
 弦は低音弦にサバレスのコラム・ハイテンション、高音弦はハナバッハの ミディアムテンションを使用しています。


——おいくらでしたか?
佐鋪:新品を40万円で購入しました。製作家のクラシックギターの相場から考えると安いほうでしょうが、 仮に倍の値段であってもたぶん手に入れていたと思います。1本のギターをつくりあげるまでのことを考えると、いい音楽を奏でるという意味で、できるだけ生かしてあげたいなと思います。

——ギターのどんなところがおもしろいですか?
佐鋪:弾き手からみた場合、異論はあるでしょうが、ほかの楽器に比べて、普通に聴かせる演奏をすることがとっても難しい楽器だと感じています。それでかえって続いているのだと思います。

——爪の形はいつ頃から今のかたちに落ち着いていますか?
佐鋪:長さは昔からずっと指先と同じくらいで短いです。角度を変えても ひっかからないよう全体に丸めに仕上げています。

——ひと月あたりギター関連の出費はいくらくらいですか?
佐鋪:レッスン代と弦代で1万円くらいです。

——お好きなギタリストは?
佐鋪:セゴビア、セルシェル、山下和仁。アコースティックギターでは 石川鷹彦、岸部眞明。

——お好きなギター曲は?
佐鋪:特定の曲というよりも、メロディーとハーモニーが美しいと感じられる 曲が好きです。

——現在の活動の場はどこですか?
佐鋪:ギター文化館のフリーコンサートによく出させていただいています。

ミドルの部
第5位

佐鋪 政男

栃木県宇都宮市/47歳
自由曲:ソナタ第3番(ポンセ)
interview
MASAO SAJIKI