第4回シニアギターコンクール入賞者インタビュー

inギター文化館

入賞者インタビュー、ここに一挙紹介します。インタビュー by ギターの時間


——ギターを始めてどのくらいですか?
上野:クラシックギターを習い始めて8年が経ちました。大学時代の4年間ギタークラブに所属していました。そのころは、フラメンコギターの練習をして いました。卒業してからは30年近くのブランクがありました。でも、音楽には 常に興味があり、子どものピアノの発表会でも演奏を聴くのがとても楽し みでした。

——先生についていますか?
上野:名古屋では、大畑正幸先生に5年間習っていました。横浜に転居してからは、松尾俊介先生に習っています。

——今の課題はなんですか?
上野:ソルのエチュードをできる限りこれからもレパートリーを増やしていきながら、演奏会やコンクールでも弾ける自分に合った曲を探していきたいと思っています。

——今ギター演奏に関連する悩みはありますか?
上野:特に演奏に関する悩みはありませんが、歳を重ねるとともに爪や指がかさかさに(笑)なってきています。食事や睡眠、爪の手入れなど、気をつけるよう心がけております。

——1日にギターに触れる時間はどのくらいですか?
上野:仕事や家事が終わってからの1時間くらいです。夜9時ごろからでしょうか。

——練習ではどんなことから始めますか?
上野:今まで練習してきた得意な曲を弾いてから始めています。

——自宅でギターを弾く場合、時間帯によっては 音量が問題だと思います。 家族との折り合い、近所付き合いはどんなぐあいですか?
上野:部屋に閉じこもって弾いております。趣味の世界ですので、無理のない範囲で練習するよう心がけております。

——愛用のギターについて教えてください。
上野:一柳一雄・邦彦さんに作っていただきました。Maestro Mnuel Ramirezモデル2005年製作です。弦長は640mm、表板は松です。弦は 1・2・3弦はセシリア(緑のパッケージ)、4・5・6弦はEXPノーマルテンションを使用しています。入手したのは2005年です。当時80万円で作ってもらいました。  趣味としては高価なものですが、自分の体に合わせて作っていただいたので、弾きやすいし、演奏の幅が広がると思いますので、納得できる金額です。


——ギターのどんなところがおもしろいですか?
上野:一口で言えば、表現の豊かさでしょうか。

——爪の形はいつ頃から今のかたちに落ち着いていますか?
上野:松尾先生に自分の爪に合った形や研ぎ方を教えていただき、現在の長さ・形に落着いております。

——ふだんの仕事で指先の怪我など注意することがありますか?
上野:学校での仕事ゆえ、作業が多いので、軍手をつかうことが度々あります。

——ひと月あたりギター関連の出費はいくらくらいですか?
上野:月謝が主で、あとは1.5~2ヶ月に一度替える弦の費用くらいです。

——お好きなギタリストや印象に残るコンサートは?
上野:アランフェス協奏曲」を弾かれた福田進一さんのコンサートです。オーケストラをバックにして弾くギターの迫力とそのテクニックに感動しました。

——お好きなギター曲は?
上野:「アルハンブラの思い出」は学生時代からの憧れの曲でした。トレモロは一番好きな奏法です。

——現在の活動の場はどこですか?
上野:年に1度、大学の現役生とOBの共同コンサートを京都で行います。ほかには名古屋での発表会、GG学院の発表会です。 。

シニアの部
第1位

上野恵子 

神奈川県横浜市/58歳
ガボットショーロ(ヴィラ=ロボス)
interview
KEIKO UENO