第4回シニアギターコンクール入賞者インタビュー

inギター文化館

入賞者インタビュー、ここに一挙紹介します。インタビュー by ギターの時間


——ギターを始めてどのくらいですか?
村上:実は就職してからなので(23歳くらい)  21年前です。  でも、ずっと会社勤めしていたので、残業が頻繁で  引っ越しも4回くらいあったので  半年以上ギターを触らない期間も3〜4回ほどありました。  数年まえからようやく在宅とパート勤務となったので、  仕事のある日でも ギターは触るようにしています。

——今の課題はなんですか?
村上: 技術ではもっと正確(タッチやリズム)に弾けるようになりたいです。 演奏曲では古典派のをきちんとしたレパートリーを増やしたいです。 コンクールはいつか1位をとってみたいです。 2位までは経験あるので、「1位」が目標です。

——今ギター演奏に関連する悩みはありますか?
村上:悩みはつきませんが、あえて一つあげるなら 自分の気持ちの問題。 ギターを遅い年齢でスタートしたコンプレックスにどこか捕らわれていて すぐ弱気になってしまうところ。 演奏中にもネガティブなことばかり考えてしまうので もっと楽しくギターが弾けるようになりたいです。

——1日にギターに触れる時間はどのくらいですか?
村上:仕事がある日は一日1〜2時間 仕事がない日でも、家事や在宅の仕事をしないといけないので 5時間くらいかな。

——練習ではどんなことから始めますか?
村上:スケールをmaで弾くくらいで あまり基礎練習してないかも・・。

——自宅でギターを弾く場合、時間帯によっては 音量が問題だと思います。 家族との折り合い、近所付き合いはどんなぐあいですか?
村上:一応、家族に聞こえないように2階の奥の部屋で扉をしめて 練習していますが、幸い、我が家は東京から遠く離れた田舎、 (通勤は大変な分)家同志が離れているので 夜中でもギターの音くらいなら大丈夫です。

——愛用のギターについて教えてください。
村上:星野良充、この1本を愛用しています。2003年に完成して手にした特注品です。 弦長は632mmです。弦はプロアルテ・ノーマル。80万円でした。
 星野さんの前はこれの倍の値段の外国のギターを所有していましたが、星野ギター入手後は 前のギターは買ったときの半額で売ってしまいました。
 星野ギターは特注で私の手に合わせて小さく作ってもらっているので、弾きやすく、本当にあちこちで大活躍してくれているので値段以上に酷使していると思います(笑)。
——ギターのどんなところがおもしろいですか?
村上:「ギターはそう簡単には上手くならない」所、です。ちょっと自虐的ですが。

——爪の形はいつ頃から今のかたちに落ち着いていますか?
村上:爪がぺらぺらで弱く、すぐ折れたり削れたりして伸ばせた経験がほとんどありません。 むしろつけ爪をした方がいい音がするのでいっそうのこと割り切って、ずっととつけ爪で行こうか迷っています。

——ふだんの仕事で指先の怪我など注意することがありますか?
村上:なるだけ左手で、と思ってもすぐ油断して折っちゃいます。冷蔵庫を開けただけで折ったこともあるので 最近諦め気味。

——ひと月あたりギター関連の出費はいくらくらいですか?
村上:2万円以内くらいです。レッスン、コンサート、CD、楽譜・・・。 あと田舎住まいなので、コンサートに行くのにその倍以上の交通費がかかります(笑)

——お好きなギタリストは?
村上:ずばり藤井敬吾さんです。

——お好きなギター曲は?
村上: たくさん好きな曲があってあげきれないです。苦手なのは自分の頭で解釈できない曲、イメージが沸かない曲です。

——現在の活動の場はどこですか?
村上:千葉ギターアンサンブルという合奏グループにはいっているので、そこで合奏以外に重奏やソロを弾かせて頂くことがあります。
 それ以外では、お話を頂くと、どこでも出かけていって弾いています

ミドルの部
第3位

村上 尚代

千葉県千葉市/44歳
シンプルエチュードNo.6(ブローウェル)、エレジー(メルツ)
interview
HISAYO MURAKAMI