メトロポリタンM.O.、今年第23回演奏会への期待

   メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ(以下メトロポリタンMOと表記)が、今年9月17日(月・祝日)に予定している第23回演奏会は、待望、湯浅 譲二氏への2曲目の委嘱作品“マンドリン・オーケストラのための「プロジェクション・ステレオフォニック」”を含む挑戦的なプログラムが組まれている。(右:第22回演奏会より/撮影:かえるカメラ)

 アルフレード・カセッラ(Alfredo Casella, 1883年7月25日 トリノ 〜 1947年3月5日 ローマ)は、フォーレの弟子で、ラヴェル、ストラヴィンスキーらの時代に生きたイタリアの重要な作曲家。フランクは「交響曲二短調」をはじめフランス近代音楽の校長先生のような人。このへんの選曲は、メトロポリタンMOがこれまで築いてきた個性の大きな柱だろう。
 また、欠くことのできないもうひとつの柱がシベリウスへの傾倒。シベリウスの音楽をひと言で表現するのはたいへん難しいところだが、独断的に言えば、叙事的ななかに叙情とディオニソス的な起伏、そしてときに官能的とも思える楽想と響きが、北欧というイメージを背景に広がる、というふうに理解している。これだけでは音楽のことを言いあてていない気もするけど。それでも、この世界は、ときにロシア的であり、それがドムラ、バラライカ、そしてマンドリンによるざわめきのようなトレモロと出逢うと、かつて体験したことのない「オーケストラ」を聴かせるのはたしかなのだ。最初にメトロポリタンMOを聴いたときの興味の一つがそこにあった。今回もその路線で2曲フィーチャーされている。

 さらにもうひとつ、これがまた重要な柱となるのが本邦の現代作曲家に「マンドリン・オーケストラのために」委嘱し続けているプログラム。今年は湯浅 譲二氏の作品が予定される。2008年の「エレジイ・哀歌」に引き続き、湯浅氏にとってマンドリン・オーケストラ作品2作目となる。
 湯浅氏は1960年代に各国で国際的評価を得て以来、著名楽団や演奏家から委嘱を受けその都度評価を不動のものにして来られた日本が誇る作曲家である。その湯浅氏に「マンドリンのための作品を委嘱する」という無謀というかなんというか、ともかく頼んでしまい、引き受けていただいたというのがこのオケらしい。昨年のようなかたちで、このオケの動向をそろそろ追いかけてみたい。
 
2012年9月17日(月・祝日) 13:30開場 14:00開演(予定)
場所
:紀尾井ホール
指揮者:小出雄聖
曲目:(予定)
アルフレード・カセッラ(笹崎譲編曲)/「小管弦楽のためのセレナード」より「カヴァティーナ」
セザール・フランク(笹崎譲編曲)/交響詩「プシュケ」より第4曲「プシュケとエロス」
湯浅 譲二/マンドリン・オーケストラのための「プロジェクション・ステレオフォニック」(委嘱作品・初演)
ジャン・シベリウス(笹崎譲編曲)/劇音楽「クオレマ(死)」より「鶴のいる情景」、組曲「ペレアスとメリザンド」より
料金:前売:2,500円 当日:3,000円 (全自由席)
チケット発売:2012年4月より発売開始しました。
(http://www.pia.jp/t/)(Pコード:161-344)インターネットにて購入できます。
電子チケットぴあ取扱のコンビニエンスストア(セブン-イレブン、サークルK、サンクス)でも購入可能です。Pコードが必要になります。
電話で購入もできます。 Pコード入力または音声認識予約 ( 0570-02-9999 ) ぴあプレミアム会員専用 ( 0570-02-9944 )
イケガク 03−5952−1391
絃楽器のイグチ 03−3378−5357
紀尾井ホールチケットセンター 03−3237−0061(営業時間 10:00〜18:00/日・祝日休)
ギターの時間(http://gj.294bros.com/)オンラインショップです。

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