ギターの時間|gtnjkn

for around 50's,60's,70's,80's,90's,100's…Music Lovers.

マンドリンインタビュー

マンドリン四重奏団 Quadrifoglio- はじめまして。クアドリフォーリオです –

女性四人によるマンドリン四重奏団が結成された。グループの名前はクアドリフォーリオ。イタリア語で四つ葉のクローバーだ。それぞれ、アマチュアながら、セミプロと呼びたくなるような演奏経歴を持っている。お披露目コンサートは2011年1月9日、ルーテル市ヶ谷で(東京・市ヶ谷)。本番まで1ヶ月を切った12月初旬、メンバーに話を聞いた。(聞き手/編集部 撮影/かえるcamera)

Q クアドリフォーリオ結成のいきさつを聞かせてください。

具体的な構想は2009年の秋ごろです。
実は岡崎と林、小林と林の組み合わせでは以前、それぞれ別の四重奏団を組んだことがあります(※1)。
その時はコンクールや、演奏会の一部で演奏する目的であったため継続的な活動は視野に入れていませんでしたが、とてもいい刺激を受けて、その後も室内楽をしたいという想いがありました。メンバーが揃い、自主公演を開催する準備が整ったため結成に至りました。(
(写真左から:林、岡崎、小林、青山)
※1: 2007年日本マンドリン室内楽コンクールにベオーネ・マンドリン・カルテットで第3位入賞。スフィーダ演奏会にてファルボのプレクトラム四重奏等を演奏。
どちらもYoutubeにて公開中。
http://www.youtube.com/user/sfidatokyojp

Q もともとは、いつ頃からの知り合いなのでしょうか?
青山、岡崎、林は同じ広島女学院中学高等学校マンドリンクラブの出身です。当時は学年やパートが違うと話す機会がなかったので親しくなったのは、卒業後ですね。小林とは彼女の働くマンドリン専門店「絃楽器のイグチ」さんで知り合いました。 (

Q きっかけは何でしたか?

ひとつは青山が東京に出てきて、スフィーダ(ギター・マンドリンのソリストグループ)の演奏会にいっしょに出演したことですね。みんなで今日も練習に使わせていただいている「絃楽器のイグチ」に集まるようになって仲良くなりました。(岡崎

Q それぞれ惹かれ合うところがあったということですね?

みな女性で、同世代だからでしょうか、話をしてすぐに意気投合しました。好きな食べ物や話のツボなども似ていて気兼ねなく接することができました。(小林

演奏していても、とても弾きやすいです。(青山

Q 学んできた教本やメソッド、弾き方など異なることがあるとやりにくいということはないんですか?
違う先生に教わってきているし、好みの違いはあります。そういう場面が出てくると、小さな解釈の違いに時間がかかったりもします。「この音は伸ばすのか? 伸ばさないのか?」とか。でもそれが逆に楽しいところでもあります。4人集まると4通りの考えを知ることができるので。メンバー全員が主張し合えるのは、人数の少ない団体ならではかもしれませんね。(青山

Q するとパート分けは自然に決まったということでしょうか?

マンドラテノーレ、マンドロンチェロについては2人がスペシャリストですので楽器の持ち替えは考えていません。第1マンドリン、第2マンドリンは場合によっては入れ替わりがあります。
第1マンドリン奏者によってアンサンブルの響きがずいぶん変わるため、曲の雰囲気に合わせています。 (

Q どんなことが共通基盤といえるのですか? 目指す方向というところをもう少し具体的に伺いたいのですが。

共通しているのは、熱心で、まっすぐなところです。音楽に真剣であるのは、いっしょに演奏する前提としてお互い譲れないところですね。実際、演奏会についての電話やメールのやりとりも毎日のようにあって、本当にみなマンドリンが好きなんだなと思います。4人しかいませんから、だれかの気持ちが足りないと成り立たないですね。(小林

演奏においては、音楽を表現するのはもちろんですが、マンドリンの良さをお伝えしたいです。メンバーはみな一流の先生の元で教育を受けていますし、使用する楽器にもこだわっているので、マンドリンの特性を活かすことには長けていると思います。速いパッセージを弾くにしても、器用に弾くだけではなくマンドリンの響きを重視しています。このあたりは実際に足を運んでいただきたいて、マンドリンってこんな音がするのか!と思っていただけるとうれしいですね。(岡崎

団体名のクアドリフォーリオはイタリア語で四つ葉のクローバーのことなんですが、この四重奏メンバーと出会い、いっしょに演奏できて幸せだなと思います。演奏を耳にしたみなさんにも幸せだなと感じて頂ける活動をしていきたいです。
地方公演やカフェライブなど小さな演奏会も企画しているので、ふだんマンドリンに馴染みのない方々にも聴いていただきたいですね。たくさんの方に聴いていただけるのであれば手段として録音も考えたいと思います。(

そいういえば、結成記念公演は、演奏会への想いが強くなりすぎて、最初だというのにかなり難しい曲目ばかりが揃ってしまいました(笑)(青山

聴きごたえ十分だと思います。(全員
(続きます)

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です