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楽器

ラミレスに新製品、636mmモデル登場!

ラミレス3N-AE 636
336,000円(税込/本体価格320,000円)

 クラシック・ギターでトップ・ブランドというと、まず、このラミレスにとどめを刺す。名器、名製作家の手になる傑作モデルは数多いが、ブランド/知名度という点と、ポピュラー音楽家にも広く名前が行き渡っているという点ではラミレスだ。クラシック・ギターの神様=アンドレス・セゴビアが愛したギターであるとともに、ジョージ・ハリソンが使ったブランド、というのもポイントだ。
 本誌でおなじみ斉藤松男さんや先日「ライブの時間」でステージを飾ったイエンス・バング・ラスムッセン氏もラミレス愛好家であった。
 なぜそれほどに? けっきょく安定したクオリティがより多くの演奏家に提供されているというところに尽きるだろう。しかも、そのエッセンスを持ちながら幅広くシリーズ化して購入する立場、ユーザーの立場に応えているところも支持されている理由だ。
 そのエントリー・モデルに位置するのが「Estudio(エステューディオ)」シリーズ。この8月、ここに、636mmスケールの「3N-AE 636」が加わった。ほとんど楽器界の事件である。

 クラシック・ギターのスケールはナットからブリッジまでの長さで表される。標準はここ数十年650mm。手が小さい人も大きな人もみな650mmだった。しかしじつはラミレスはロング・スケールこそがラミレスらしさとも言われるくらい660mm、670mmのモデルが愛されてきた。1980年以前は他のブランド、製作家の作でもそのくらいのモデルが共存していたのだ。それが、おおむね1980年以降650mmが標準的になていき、加えて受注生産により640mm、630mmというモデルの流通も目立つようになってきた。
 これは演奏技術に対する考え方や、現代作品が要求する運指といったこととも関係してくるが、必ずしもロング・スケールが、「よい音楽に必須」ということではなく、新しいさまざまなニーズ、基準がでてきたことにも対応したうごきなのだ。つまり標準 650mmに対してショートスケールと呼ばれることが多い650mm以下モデルは、かならずしも手の小さな女性や、一般的なスケールのギターでは弾きにくいという人向け、というだけではない。音楽的なニーズにも応えているということ。そしてもちろん、文字通り「手の小さな人」にはやさしいモデルと言える。

 今回発表になった「3N-AE 636」636mmモデルは、ボディ・トップはスプルース、バック&サイドはローズウッドで、共に贅沢な単板材、指板はエボニーを使用している。ぜひ店頭で試してみてほしい。

 なお、セダー単板トップのEstudio「Eシリーズ」が求めやすい新価格で3機種再登場している。
1N-E(283,500円/税込、本体価格270,000円)
2N-E(336,000円/税込、本体価格320,000円)
4N-E(472,500円/税込、本体価格450,000円)

【問合せ]
荒井貿易(株) TEL:052-711-3311
http://www.ariaguitars.com/jp/

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