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レポート:槐智明&原善伸 洗足学園音楽大学創設90周年記念コンサート

1(レポート:児嶋絢子)
 2013年10月22日(火)洗足学園音楽大学シルバーマウンテンホールにて学園創設90周年記念コンサート「マンドリンとギターの調べ」が催されました。マンドリンは私、児嶋絢子、ギターはDuo Alsterで一緒の槐智明氏と洗足音大クラシックギター科教授の原善伸氏でした。
 10月12日には同じホールでマンドリンはシュテフェン・トレッケル氏、ギターはミヒャエル・トレスター氏そして原教授のコンサートも催されました。この2つのコンサートで初めてマンドリンのコンサートが洗足音大で行われるとのこと、とくに22日の催しは同校の「公開講座」でもありましたのでマンドリンをアピールするいいきっかけになればという想いで演奏に臨みました。

 22日のプログラムは次の通り。かなり内容盛りだくさんとなっていたと思います。
2
3バリトントリオ ハイドン
バルトロイメ アルトフ
チェロ組曲三番 BWV1009 バッハ(槐ソロ)
ソナタ三番 レオーネ
グランホタ タレガ(原先生ソロ)
ビザリア ムニエル
オブリビオン ピアソラ
古い記憶 アングロ

  マンドリンとギターの良さを存分にアピールできるようなプログラムを考えたつもりです。アルトフはとても好きな作曲家の一人で、テクニック的には難しくないけれど、耳に優しく、聴きやすく楽しめるというような曲調かと思います。レオーネのような古典からイタリア(!)なムニエル、アングロのような現代曲、と色々織り交ぜた構成にしました。
 そして、今回の一番の目玉はハイドンのバリトン・トリオでした。この作品は文字通り本来はバリトンの為のトリオです。これは原先生選曲で20年以上前ドイツで譜面を購入したのだそうです。初めてタイトルを耳にした時は声楽のバリトンかと思いましたが、弦楽器のことなのです。
 チェロの様な形をした楽器です。扱いやチューニングが難しく、現在奏者はとても少ないそうです。ギターとマンドリンなら合うのではないかということでの試みでした。
 プレスト‐アダージョ‐メヌエット‐アレグロという構成で色々な色が垣間見られる曲です。個人的にはアダージョがとても好きで、それぞれの響きをよく聴いて確かめ合って尊重し合って演奏する感じがなんとも心地良い瞬間でした。いつもは槐氏と二人の演奏が多いのですが、今回のように三人で、しかも原先生との演奏は学ぶこともたくさんありました。
 音の感じ方や出し方もそうですし、無理に弾かないけれども主張するところはする。三人の響きを大切に演奏する。どういった骨組みなのかを考え曲作りをする。当たり前のような気もしますが、改めて考えるところがたくさんありました。
 ハイドンのバリトンを用いた曲はなんと160曲以上あるそうです。しかもバリトン・トリオも100曲以上!! ハイドンって改めてすごいなぁと...。ですので、来年は他のバリトン・トリオも含めたプログラムで(100曲はもちろん無理ですが、、、)原先生を交えてコンサートを秋ごろする予定で、今からとてもワクワクしています。2014年の年明けには槐氏と初CD制作を予定しております。そのCDにも原先生をゲストにバリトン・トリオを入れる予定ですのでこちらも楽しみです。

 ところで、年明けすぐの1月13日(祝)と1月19日(日)に今年9月に結成した「トリオ・ミニョン」のコンサートを予定しています。マンドリン三人で結成したトリオで香川の宮武省吾氏、広島の佐古季暢子氏、そして私です。年齢も出身地も身長もばらばらな三人ですが全員ドイツ留学の経験を持つことからこのトリオの結成につながりました。
 ガルのマンドリン3本の為の曲、ルーザーのソナタ6番、アンブロジウスの曲などを予定しています。また来年もいろんな事に挑戦していこうと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

■トリオ・ミニョン・コンサート
東京

1月13(祝) 開演14時
椎の木ホール
神奈川県横浜市港北区日吉124(日吉駅より徒歩5分)
広島
1月19日(日) 開演 昼の部 14時  夜の部 17時
CAFÉ BRESSON
広島県広島市東区ニ葉の里3丁目44(1F)

チケット2000円
ご予約・お問い合わせ
trio.mignon@gmail.com

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