大阪国際マンドリンフェス&コンクールが終わってもう2週間だけど、鋭意編集中の動画レポートの前に、スチル写真でまとめた「かえるレポート」をどうぞ!(撮影:かえるカメラ)
トラック:石橋敬三×加賀城浩光「朝日 ハ ノボル」/ウーゴ・オルランディ、井上泰信、石村隆行&藤井由美「序曲”ジェノヴァ”」より
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ーー写真撮影でこのイベントに参加してもう3回目、いろいろ気がつく点もあったと思うしなにより今回エントリーした演奏者たちの表情を身近に観察していて感じたところなんかを話してほしいんだけど?
かえるカメラ(以下:かえる):わかりました。
ーーまず、このザ・フェニックスホール、いいよね? ホールの他に一階のロビーもいいかんじ。
かえる:なんといってもステージと客席の感じがいいと思います。好きです。カメラからすると、演奏者を撮影する位置は1階席、2階席、中央奥とか横とかあるんですが、私が好きなのは1階席ステージに向かって右側ブロックの客席。毎回あれこれ考えるんですが、けっきょくここにしています。
大阪国際ではオケよりもソロで狙うことが多いので演奏者の表情がいちばんとらえやすいんですよ。とくに今回は、たぶんモチャロワさんはじめ演奏者の表情がいちばん見えたのが私の席。お客さま、すみません。それで、ともかく彼女がセミファイナル・課題曲で見せた涙はびっくりしました。
ーーあの演奏が高得点で、ファイナルでは彼女より高得点だった青山君をおさえたんだよね・・・。2階席からはその表情まではわからなかったけど、たしかに演奏はすごかった。
かえる:ここまで演奏に感情を入れ込んで演奏するのか!という驚きと、その中で聴かせた音楽の深さ。マスカラで黒い涙になっていたんですが、思わずシャッター押しっぱなし。
ーーB部門から始まったわけだけど、出場者は日本からの参加者だけ。演奏中の表情はみな、よかった。演奏者は演奏中の緊張感と陶酔感のなかにある表情がいちばんいいよね?
かえる:終わってから結果発表の前にみなさん楽器を手にした写真を撮影させていただいたじゃないですか。そのときの笑顔がみなさんほんとに素敵でした。音楽の素晴らしさを感じる瞬間です。
ーー入賞した三村さん、撮影していてどうだった?
かえる:彼女のステージ姿はとてもきまっていました。どの瞬間でも絵になるんですよ。演奏も光っていましたし、惹き付けられました。
ーー新井野くんの演奏中の表情とオフの表情のギャップがおもしろかったね。
かえる:彼はノリがすごく良くて、楽しい人!とても良い方でした。みんなに人気あるんだろうなと思います。
ーーそうそう、地元北海道から応援団がきてたね。
清瀬くんは演奏が一番手。若いけど魂の入った演奏だと思った。
かえる:一番はじめの演奏は緊張するでしょうね。それでも自分の演奏を丁寧にされていると思いました。そう、気持ちが入っていたのでしょうね。
ーー鈴木太良くんはもうソロで活動してる人。奏でる秋号に1ページ出ていたね。
かえる:ええ、彼はエンターテイナー。演奏スタイルもオフショットも、自分をどう見せるか音楽をどう届けるか考えているように感じました。なかなか見かけないオベーションのマンドロンチェロと弓を使ったアルコ奏法もおもしろく楽しかったです。
ーー川村くん笑顔がよかったね。みな笑顔はいいんだけど。
かえる:とても爽やかで感じの良い方でした。話していても演奏を聴いてもそう感じましたね。
ーー西田さんは初日の会場入りも早かったようだね。
かえる:とてもかわいらしく笑顔が素敵でした。いちばん若いのに演奏もまじめでしっかりしていると感じました。これからどんどん変わっていくのではないでしょうか。
ーー山本くんは?
かえる:まじめな好青年だと感じました。リハーサルの演奏を聴いたとき、音がきれいだなあとおもいました。
ーーさてA部門の人たち。高橋さんとアルビナさん、それに松浦くんはステージの写真撮影だけになってしまったけど。
かえる:3人ともファイナルに残らなかったのがすごく残念なくらい素敵な演奏でした、でも力が入りすぎてたんでしょうか。
ーー松浦くんはパーティ会場で「すごい演奏を聴けただけで勉強になった」と改めて同じステージに立てたことをうれしそうに話してたね。
個別にオフショットも撮影させてもらったひとたちは?
かえる:みなさん、とってもいいかんじだったんだけど、とくに・・・フェルディナンド。リハーサルでは時間が押して足りず、スタッフとちょっと緊張した会話もあって神経質な人だなあと思っていたんですよ。ステージでの表情はレンブラントの絵画の中の登場人物みたいな美しいマスク。絵になる。でも神経質、と思って撮ってました。ところが、全部終わった後のオフの表情は、気さくを超えて冗談好き。
ーー最後のパーティーでARTEメンバーに囲まれてなにか身振り手振りで熱心に教わってたね。ご機嫌で。
かえる:そうそう。何を話しているのかなと思い、エクスキューズミーって寄って行ったら大阪弁で「なんでやねん!?」と返されてびっくり。楽しい人でした。楽器をもっての撮影をさせてもらったときも、協力的で感じよかった。ご機嫌といえばベロニカさん。彼氏さんと来ていてオフの時間はいつもいっしょ。すごくかわいい人でした。
ーー青山くん撮影していてなにか気がついたって言ってたね。
かえる:青山くんの演奏は素晴らしかったです。これまで何度か撮影の機会がありましたが、今回思ったのは、表情が豊かになったというか、内からの感情や思いが姿に溢れてきている感じがしました。多くのステージ経験などふまれて、自然に変わってきているのかなと。
演奏以外にカメラを向けるとき、わたしつい、笑って!なんて言ってしまうんですが、うちに秘めたものがある方なんですよね。
それから井上さんといっしょのカットを撮影したとき「僕口角があがらないんです」と言ってたけど、その言い方がかわいい。
ーーナターリャさんは背が高い。けど、かわいい。けど演奏のテクニックは鬼のような指さばき。
かえる:ええ、すごいテクニックでしたね。オフの表情はとってもかわいくてモデルさんみたいでした。
ーーほかにゲスト審査員ではゲアトルード先生、ホアンカルロス先生、吉田先生を撮影しましたが・・・?
かえる:今回演奏と楽器を持ってのカットをそれぞれ撮影しました。みなさん演奏のときの真剣な表情も美しかったし、オフショットも気さくに応じていただき、良い写真が撮れました。
演奏家の皆さんの撮影ができる良い機会をいただいているなあと、ありがたく思います。それというのも主催者、スタッフさんたちの段取り、気配りの賜物だと思います。ゲスト審査員さんたちも口をそろえて言ってました。マンドリン以外の人たちにも教えたい自慢のイベントだと思います。
ーー全員でマンドリンを盛り上げようと言う気持ちの一体感は、ほんとに清々しいね。次回も楽しみ!!