堀さんの話はとてもわかりやすいと思いながら伺っていますが
少し実際に演奏していただきました。
最初はマンドリンの構え方、足台について、
さらに堀さん自身がよくつかうピック、
ピッキングのポジションについて。
そして、ツブを数えると言うクボタメソッドの入り口から、本質まで。
○●○ | ではさっそく実際に演奏を…。 |
堀 | そうですね…。たとえばこれですね。 表情がものすごく崖みたいになっているところで ここまで弾ききって、ピアノスピトに落とす って言うときには、ちょっとだけ間があった方が いいだろう、と。 大きくやっておいてバサッと 音楽的な意味でわずかな間を作って次に入る。 そういうことをするときにやりますね。 記号はさっきの1回抜きは黒いカンマでしたが ここでは白抜きのカンマにしていますね。 その1回抜いたものを消音してしまう、という意味です。 まあいろんな表現の方法があって それがすべて書かれていますね。 この久保田教本は「第2巻」で、オデルの1巻相当の曲が 収録されています。ただ、いきなり こういった数によって実演して行くのは難しいので その準備として書かれているのが第1巻ですね。 毎日の基礎練習です。 ピアノで言うハノンに相当するものですね。 僕のレッスンでもこの第1巻を使って 半年から1年くらいかけてやっています。 それえ覚えた6回系とか4回系とか8回系というのを 実際の曲に当てはめて適応してやって行くわけです。 それを終えると何でも弾けると思いますね。 で、僕はざっとこれくらいピックを持ち歩いているんですが…。 |
○●○ | あ、その前にその小指のサックはなんですか?? |
堀 | これもまた、いろんな弾き方があるんですが トレモロの演奏をするときに 小指をつけないで弾く人と、僕のように 小指をつけちゃって弾く方法と、2種類あるんです。 僕は両方の、メリット、デメリットを考えた上で 小指をつけて弾くので。 これはよく使うピックのひとつで少し厚手で固めです。 9割使うメインのピックです。原型となっているのは 「ヤマハ025(または030)」で、これを切って紙ヤスリで加工しています。 マンドリン・ドラは少し薄めを使い、 マンドチェロでは少し厚めに加工したものを使い分けています。 で、ギターとまったく同じで 弦に対するピッキングのポジションは だいたいブリッジ寄りですが ホール寄りで弾くと柔らかくなる。 これを使い分けます。 で、マンドリンのピックガードというのは ここで弾くことしか考えていないので ここまでしかない。でも 僕の場合は極端にこっちまで行くことも多いんですよ。 で、またこういう場面のように 楽器を借りることもあるので 常に表板保護のために小指にはめています。 …で、 1拍に8ツブずつ入れて4小節。 (弾く)譜例1 ●クリック! 演奏を見る● 続いて譜例2は、4分音符1拍に4回なので… (弾く)譜例2 |
(続きます)
バックナンバー | 第1回 マンドリンとの出会い 第2回 マンドリンとの出会いその2 第3回 フォームとクボタ メソッド |
2009-03-16
ギターの時間