2009-03-23ギターの時間

マンドリン演奏ではトレモロのツブを揃えることで
響きの厚さ、余韻、強さが大きく変わる、といいます。
それはそのまま音楽の美しさ、表現に大きく関わるとようです。
もう少し具体的な演奏方法について。


○●○  回数とテンポの関係は??

堀  だいたいこの4分音符の速さで
ここからここのテンポだと140あたりから、
まあ170くらいにしとこうかなとうところです。
その前だったら126からだいたい96くらい
88から70…そしてそれ以下、と。
表にするとこんな具合です。

回数の参考表
だいたい4回やるとちょうどいい。
ちょうどいいというのはどういうことかというと
だれでもこの回数=速さだったら
入る、心地よく聴こえるということです。
テンポが倍だと回数は半分になります。
ちなみにツブが荒いとルーズな印象になります。
ツブが詰まっていると緊張感が高まりますね。

ときどき超人的なに速い人とかいて
らくに6ツブ入っちゃったり
する人もいるんですが。
でも4回=4ツブだったら、
ぼくが今まで接してきたひとは何百人かはいますが、
できなかった人はいなかった…と思いますね。
それでこれは計算するとだいたいぴったり合う。
たとえばこれだと6回、つまり6連符のように弾く。
こういうことが基礎になっています。
それでたとえばそれぞれの数字が半分になっているように
テンポが半分
ということは時間は2倍になります。
ということはツブは倍入るので、
ここはぴったり8回分、と。

○●○  なるほど、そういうふうに弾いて行くんですね。
堀  それ以下だったら、たとえばテンポ=60だったら
これの半分なので8分音符を6回、4分音符なら12回
というふうにしていくわけです。
○●○  そうですね。
堀  関連していくつかお話しておきたいんですが、
ツブを揃える、数を揃えるということは
いまお話してきた通りなんですが、
では僕らが実際の場面でも数えながら 弾いているのかというと、そうではないんですよ。 数ばかり数えていたら 音楽に集中できませんから。 ではどうなのか? 感覚としてつかんでおくということなんです。
○●○  というと?
堀  たとえば「タ・カ・ハ・シ」という 4つの発音のテンポ感ていうのは、早くても遅くても 失うことはないと思うんです。
○●○  そうですか?
「タ・カ・ハ・シ・タ・カ・ハ・シ・タ・カ・ハ・シ・・・・」
ああ、たしかにそれほど難しくはなさそうですね。

堀  それぞれの頭に「1、2、3、4」という数字で
カウントすると慣れも必要だと思うんですけどね。
では、3文字ではどうか? 「タカシ」にしてみると

○●○  「タ・カ・シ・タ・カ・シ・タ・カ・シ・・・・」
ああ、なるほど!
堀  だから、「数えましょう」、というと
「先生は数えているんですか? すごいですね、でも
私にはできません」
と最初はおっしゃるんですが
実際にやってみると、すぐにできてしまいます。
もちろん最初はゆっくりから始めます。
最終的にはただの、リズム感
という感じです
○●○  まさにそうですね。

(続きます)

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バックナンバー 第1回 マンドリンとの出会い
第2回 マンドリンとの出会いその2
第3回 フォームとクボタ メソッド
第4回 音のツブを揃える


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2009-03-23

ギターの時間