ダ・ヴィンチ展が始まる。東京都美術館(上野)。4/23-6/30。
ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵「レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像」|TBSテレビ
これの駅張りポスターが、でかくてかつこよい。作品は、「ジヤンピエトリーノ《聖ロクスと奏楽の天使のいる降誕》1520年代初め」。
が、数々の名画に出てくる楽器、ことにルネサンスともなればリュートだが、その描き方に不満が多い。ダビンチでさえも。あれだけ色のディテールや質感にこだわる人でさえ、え?これ複弦なんだから、省略しないで、弦はもうすこし細く、かつ、直線で描こうよ。楕円のパースも少し違うでしよ! とか思う。糸巻きとか、どうなってるのか? 4コースらしいのに糸巻きが9つ??あれれ?
時代が下ってバイオリン属になるともつとパースは怪しい。誰の絵をみても。ギター属になるとさらにさらに怪しい。怪しくてもそれとわかるからよいのか? 絵だからよいのか?
と、そこは巨匠たちのイマジネーションのなせる技だから、よいのだ。とされている。ということは、肖像画にも印象によるデフォルメがあり省略がある、ということだ。そういうものなのだ。絵画とはそういうものなのだなあ、とつくづく思う。具象画でさえそう。音楽は、どんなにメロディアスであっても、抽象の世界。これはすごいことに思える。