和泉 亨マンドリンリサイタル 2011年2月19日/撮影:かえるcamera
和泉 亨マンドリンリサイタルがルーテル市ヶ谷にて行われた。今回のリサイタルは京都~静岡~東京と3公演あり、19日が最終日であった。
和泉氏は昨年2010年、JMU主催日本マンドリン独創コンクール第1位を獲得した。アルテ・マンドリニスティカのコンサート・マスターを勤める若き実力者だ。華麗な奏法で心地よい速弾きを繰り出す。若いエネルギーにあふれた壮快な演奏。
委嘱作品のツキナミの孤独は、変則チューニングの使われた壮大な曲。和泉 亨の壮快な印象に音楽がぴたりとはまるかんじ。
第2部のマンドリン協奏曲は藤井由美氏の重厚かつ華やかなピアノとともに、なんとも心地よく聴かせてもらった。時に技術とエネルギーが走ると感じるところもあったが、深い音色と音楽にはっとさせられもする。なにより、笑顔と立ち居振る舞いに人柄の良さが出ていて、観客を和ませる。これからの活躍が楽しみだ。
【プログラム】
奇想曲第24番(パガニーニ)
ツキナミの孤独〜マンドリン独奏のための〜(石橋敬三・委嘱作品・初演)
亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
ツィゴイネルワイゼン( サラサーテ)
マンドリン協奏曲ニ長調(ラニエリ )
ピアノ:藤井由美