斉藤:なにから必ずやるという教材はとくにないんです。でも技術的なこと、右手左手のメカニック的なことの組み合わせは、最初からかなりきっちり教えるんだ。曲はいろんなものを使うけどね。
ーーそうすると、あとは表現力ですか? ひとによっていろんな段階があると思うんですが?
斉藤:そうだね、曲の解釈とか。なにか音楽が小さくまとまる人が多いんだよね。だからやっぱりそういうことをなくすために、曲は、こう・・・大きいものに向けてすこしずつ変えていったりね。
やっぱりね、音量があるもののほうがおもしろいもの。で、音量が必要な曲というのは長いものになることが多いしね。トレモロは、たいてい弾きたがるよね。