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ニュース マンドリンインタビュー

石村隆行×竹間久枝 マンドリン・デュオ・リサイタル(東京4/20、京都4/27)

20130420_01 石村隆行と竹間久枝による、マンドリン・デュオ・リサイタルが行われる。4月20日(土)東京渋谷・古賀政男音楽博物館1Fけやきホール(15時開演)と、4月27日(土)京都・バロックザール青山音楽記念館(18時開演)。
 2人はともに日本マンドリン連盟主催によるマンドリン独奏コンクール、歴代の優勝者。石村さんは第9回(1984年)竹間さんは第19回(2004年)で、それぞれ第1位を獲得した。ともに生まれは関西。石村さんはその後も関西を拠点に活動を続け、竹間さんは関東に居を移しながら関東関西圏で活動。2人とも教授活動でも定評がある。
 ソリストとして、クラシック音楽の演奏家としてともに見応えのあるステージを作る2人が出会うことで、どんな音楽が繰り広げられるのか? とても楽しみだ。竹間さんに、石村さんとの出会い、この公演について聞いた。

ーー石村さんとは、いつ頃、どんな風に出会ったのですか?

竹間:1番最初にお会いしたのは、おそらく私が初めて出場した第17回の独奏コンクール(2000年)のときだったと思います。
 関西予選の後のお酒の席でご一緒しました。この時、私はまだ大学生で、マンドリンの世界のことやプロの奏者の方のことなど殆ど何も知らず、大変失礼ながら石村先生のこともどういう方なのか存じ上げない状態でした。

 その何年か後に、先生が主催なさっているマンドリン合奏団、エストゥディアンティナ・フィロドリーノ・ディ・キョウトに誘っていただき、第10回から第12回の演奏会まで参加しました。その間何度かアンサンブルもご一緒させていただいたりもして、その時期に先生の自由な音楽に触れられたことは、今にすごく活きていると思います。

ーー石村さんは、いろんな意味で、現在のマンドリン演奏家・音楽家・研究家として、先頭にいらっしゃると思うのですが、演奏家同士の視点から、竹間さんは石村さんのどんなところに惹かれますか?

竹間:一番は先生の右手のタッチです!!実際に近くで見ないと分からないのですが、すごく軽くて速くてしなやかです。難しいフレーズも軽~く、すごい瞬発力でいとも簡単そうに弾いてしまいます!
 先生の右手のタッチがすごく綺麗なので、昔からめっちゃ観察してマネしてました(笑)。今回ももちろん、しっかり盗み見てます!
 東京公演の後に弦楽器のイグチさんでワンレッスン(4/22)をされるみたいなので、是非たくさんの方に受けていただきたいです。

 あとは、先生の持つ音楽がとても自由で、イタリア的なカンタービレが自然にマンドリンで歌えるところが、本当に尊敬します。

ーー今回の企画はどのようにスタートしたのですか?

竹間:弦楽器のイグチ・井口社長から、お話をいただいたのが最初です。即やります!と返事しました。石村先生とは前からデュオをやりたいと話していましたので。

ーープログラムはどのように決めたんですか? 竹間さんには独自の選曲姿勢があるじゃないですか? それと石村さんとの選曲は異なる部分、重なる部分などあれば、教えてください。

竹間:前半のソロはそれぞれが選曲し、後半のデュオは先生が選んでくださいました。
先生は本当にたくさんの作品を知っているし、眠っていた作品の楽譜も自ら探しだして、たくさんお持ちです。これから演奏してみたい作品もいっぱいあるはず・・・。そういうのをもっと発表してもらえたらいいなと思っていますので、基本的に先生の選んだものをと思っていました。

 選曲の方向性で重なる部分があるとすれば、マンドリンに拘りすぎず、マンドリンで弾いて素敵な音楽をしたいという点では、似てる部分もあるかもしれません。

ーー住まいはそれぞれ関東と関西。練習や合わせ方はどうされたんですか?

竹間:年始に一度軽く合わせました。
 本格的なリハーサルは4月の初め頃に石村先生宅でデュオで合わせをし、後日東京のスタジオでピアニストも含めてトリオの合わせをしました。あとは、本番前日にもう一度合わせて本番の予定です。

 この公演、プログラムもたいへん珍しい作品が並ぶ。とくにメンデルスゾーンは1844年作曲の名曲「ホ短調作品64」ではなく13歳の少年時代に書いた「ニ短調」(1822年)。長年紛失の状態にあった楽譜を1951年にメニューインがロンドンに住むメンデルスゾーンの家系をひく遠い子孫の家で発見したもの。ヴァイオリンでも演奏される機会は少ない。
 また、デュオで演奏されるフリッツェリ、デ・ベリオも楽しみだ。

石村隆行×竹間久枝 マンドリンデュオリサイタル
出演:石村隆行|竹間久枝(マンドリン)、大國享子(ピアノ)。

【プログラム】
アダージオ/ベートーベン
ヴァイオリン協奏曲ニ短調より第一楽章/メンデルスゾーン
黄色がかった小ソナタ/ジュディチ
マンドリンソロのための「トッカータ」/小櫻秀爾
〈デュオ〉
協奏的二重奏曲第二番ヘ長調/フリッツェリ
協奏的二重奏曲第一番ト短調/デ・ベリオ

東京公演
15時開演
一般3500円(前売り3000円)、学生2500円(前売り2000円)。全席自由。

チケット取扱い:イケガク TEL:03-5952-1391 E-mail: info@ikegaku.co.jp
問合せ:絃楽器のイグチ TEL:03-3378-5357

京都公演
18時開演
一般3500円(前売り3000円)、学生2500円(前売り2000円)。全席自由。※未就学児入場不可

チケット取り扱い:TEL075-393-0011(青山音楽記念館)、TEL0570・02・9999(チケットぴあ)Pコード:188-594、TEL06・6948・8239(フレット楽器ヤマサキ) ほか。
問い合わせTEL075-393-0011(青山音楽記念館/9時半~18時、月・火曜休)。

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