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この秋も暑い! 第8回大阪国際マンドリンフェスティバル 10/6

 毎年恒例の大阪国際マンドリンフェスティバルが、この10月第8回を迎える。今年はコンサートに徹しこれまでの入賞者の演奏がじっくり聴けるイベントになっている。

 当サイトが初めて取材させてもらったのが第5回(2009年)。これが素晴らしかった。独奏コンクールと、フェスティバル形式による数々の公演。優勝者・望月豪の演奏レベルに感嘆した。翌・第6回は作曲コンクールと同じくフェスティバル形式のコンサート。応募された作品の、高度でありながら多彩な表情に、現代音楽としてのマンドリン合奏の重要性、バイオリンオケとは異なる明確な存在理由を認識した。世のクラシック音楽ファンへのアピールは、もう少し時間が必要かもしれないが。

 前回第7回は独奏コンクールが部門別に。そしてドムラも演奏する二人のロシア人マンドリン演奏家に圧倒された。とくにアレクサンドラ・コトコワ。テクニックをテクニックと感じさせないエモーション。今初夏・東京のラフォルジュルネにこそふさわしいと思っていたが残念ながら聴けなかった。その彼女も登場する。
 邦人4人はそれぞれに個性的な音と音楽を既に持っている。これを聴き比べるのも楽しみだ。ARSNOVA Mandolin Quartetは、「野口マンドリン製作50周年記念コンサート」と銘打って行われる。
 このフェスティバルを通じて紹介(公開)された演奏家の質は、内外問わず、あきらかに「世界レベル」であり続けている。アヴィ・アヴィタルのグラミー賞ノミネート、その後のグラモフォンとの契約などは、その最たる実例だ。そのアヴィもゲスト出演する。

 いずれにしても、これまでにコンクール入賞者たち、ゲストたちが示した「今のマンドリン音楽」は、もっと聴きたい、もっと聴かせたい、もっと聴かれるべき! と強い印象を残す。今フェスは、その大きな期待に応えたイベントなのだ。

 なお、このフェスに登場する海外からのゲストたちはその後も日本国内公演がブッキングされている。詳細わかり次第お伝えする。

第8回大阪国際マンドリンフェスティバル
2012年10月6日13:00開演/大阪・ザ・フェニックスホール
出演:
望月 豪
アレクサンドラ・コトコワ
青山 涼
ラダ・クリヴェンコ
市川敦嗣
大下真由
小林 薫
ARSNOVA Mandolin Quartet
Avi Avital

【チケット】
ARTE MANDOLINISTICA チケット注文フォーム

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【関連動画】
ARSNOVA MandolinQuartet のステージから「スペイン奇想曲」(リムスキー=コルサコフ)
同「アトムハーツクラブカルテット」(吉松 隆)
Ricaldo Sandoval
Competition-A 1st Prize サーシャことAlexandra Skrznikova”E.Podgaits:Concerto for Mandolin and Piano”
Competition-B 1st Prize Atsushi Ichikawa 市川敦嗣 “加賀城浩光:Inspiration 2”

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