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堀 雅貴。留学と明日のマンドリンを語る

[flagallery gid=14 name=Gallery] マンドリンの堀 雅貴が留学のため渡欧したのは7月18日(月)。ニューアルバム「マンドリン・スピリッツ」リリースを記念し東京都内でインストアライブを行った翌日のことだった。このライブ〜渡欧の直前、ギターの時間で彼にインタビュー。現在のマンドリン界にあって、もっとも日の当たる場所にいた一人である彼が、丸一年日本から離れる。そのいきさつや思いを聴いた。まずはニューアルバムについて。(Photo by Kaerucamera)

――いいタイトルですね?
堀:これ、僕の口をついて出てきた造語なんですよ。
――??
堀:ふつうに読むと「マンドリン・スピリッツ」ですが、「マンドリン」と「インスピリッツ」という言葉を重ねているんです。
――どういう意味ですか?
堀:【インスピリッツ】は湧き出てくる、力がわいてくるというような。そういう意味があります。そこで【in】というところで重ねて。
――ちょっと気がつかないですね?
堀:さらに【インスピリット】というと、なにか竹を割るような、タイトな力なんですけど、【インスピリッツ】は自分の中からわき出してくるような、そういう意味があります。
――それは聞いてみないとわからないですね。}(ちなみに動詞が【inspire】)
堀:それで、さらにそれを表現する色としてターコイズブルーのイメージがあって。で、ジャケットの基本色が決まり、さらに「和」をイメージしているところもあるので、墨で「サッ」とアクセントを入れてあるという・・・。
――いい感じですよね!
堀:さらに言えば、最初は丸本作品で作っていく、という入り方だったんですが、自分で書いた「水の旅路」という曲が思いのほか全てを表しているような感じがあります。結果としてジャケットは水色ですし。それで水の旅路〜アクアボヤージュという言葉をCDのサブタイトルにもしています。
――そんな意味があったんですね。
堀:だから僕の中では「水の旅路」がテーマというか、象徴しているし、なんというか軸になっているかたちで完成していきました。
――作品や音の世界のバランスがとてもいいですよね。完成度が高いと感じました。
堀:今回すごくこだわったのは、ミックスとマスタリングなんです。時間もかけましたし。とくにミックスです。常にいろんな人にこの音楽を持っていてもらいたいという気持ちがあって。携帯のプレイヤーを今はみんな持っているじゃないですか。
 クラシック作品だと、どうかするとダイナミックレンジが大きすぎて弱音からフォルテまで幅がありすぎたりする。このアルバムの作品にもそういう幅の広さはありますが、それを、携帯して聴いてもらいながら、ある意味なんというか、素敵に感じてもらえるように。クラシカルな作品集だけど、そういうふうに聴いていただけるよう仕上げたんです。

 鮮やかなブルーを背景に飛び立つような、あるいはそれこそ沸き立つような想いが全身から溢れている。そんな堀 雅貴がプラネットスピリタの新作の顔になっている。収録された作品も多彩に、ノっている。音もイメージも次へのジャンプを予感させるな、と思っていたら、実際、彼自身は既に次のステップへ向かい、ジャンピング・ボードを離れていた。その熱い想いを動画インタビューでどうぞ!
なお、動画冒頭の曲が「水の旅路」(作曲=堀 雅貴)

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【堀 雅貴公式サイト】
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