クボタフィロマンドリーネンオルケスター第18回定期演奏会(リハ〜本番写真集へ)
2011年2月12日 紀尾井ホール/撮影:Kaerucamera
クボタフィロマンドリーネンオルケスター第18回定期演奏会が開催された。今年の演奏会テーマは、ウィーンの薫り〜Wiener Luft〜シュトラウス特集。
本番当日は前日の雪模様にも負けず、満席に近い来客になった。シュトラウスの曲は熱烈なクラシックファンでなくても耳にしている。ましてや弦楽演奏のイメージや記憶が強い。マンドリン・オーケストラによるシュトラウス音楽演奏はどうだったのか?
ギターの時間では、初見練習から密着取材し、ウィーンの風が発生し空気を震わせて行く様子を観察、「クボタフィロPRESS」のタイトルのもと、ときに動 画とともにお伝えしてきた。結果、不安は微塵もない。本番でどこまで跳躍するのか。そこへの期待でいっぱいだった。客席の反応にもわくわくしながらの本番 である。
第1部は歌劇「ジプシー男爵」序曲から。独特なリズムと哀愁の旋律。ウィーンの薫りだ。
休憩をはさんで第2部の幕は喜歌劇「こうもり」序曲で華やかに始まった。
「ウィーンの森の物語」はチターの第一人者・内藤敏子氏が入る。柔らかく美しい響きがマンドリンオーケストラと見事に競演する。アンコールのラデツキー行進曲は「待ってました」とばかりに客席の手拍子も加わり、にぎやかで華やかなシュトラウス特集が幕となった。
今回のテーマ、シュトラウスについて久保田氏はインタビューに対して「最初はテーマとしてふさわしいのか? 内容が軽くなるのでは?」などの懸念を持ったことを語られていた。しかも「取り組んでみるととても難しかった」とのことで、この感想はメンバーも同じだっ た。誰もが知っているわかりやすい、しかし個性的な作品をマンドリンオーケストラで演じる。ウインナワルツを表現しきったという大きな成果は、客席の笑顔 にも充分に現れていた。
今回の企画は「日本ヨハン・シュトラウス協会」が後援し、1、2階ロビーで楽譜や関連資料、シュトラウス存命当時の舞踏会の様子を描いた絵画なども展示され華やいだ演出にひと役かっていた。
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