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ドイツ音楽とクボタフィロ。2月22日公演にむけて


 クボタフィロマンドリーネンオルケスター今年2月22日に行われる第22回定期演奏会は2時開演!「ドイツ音楽特集2」と題して行われる。
teiki22 ドイツと言うと東西統一された現在のドイツを最初にイメージするが、少し時代を遡ると複雑だ。18世紀から19世紀そして20世紀のドイツは、ドイツ、オーストリア、ポーランド・・・と領域は広がる。そのためウィーン生まれのモーツアルト、シューベルトも、ボン生まれのベートーベンもウィーンがゆかりだが、みな「ドイツ音楽」的な側面を持ち、かつ多様だ。そしてJ.S.バッハ。さらにそのバッハ音楽に傾倒しこれを歴史的に復興、ライプツィヒ音楽院を設立し数々の名曲を残したメンデルスゾーン。さらにマンドリンに縁の深い近代からヴェルキ、さらに現代からブラウン。こうしたキラ星のような作曲家達の作品から「ドイツ語圏の作曲家」として厳選してプログラムに載せたのが、今回の演奏会だ。

 素晴らしいメニューだ。ドイツ音楽の多様なエッセンスが楽しめる音楽会となっているのはもちろんだが、中でもマンドリン・オーケストラから見たドイツ音楽、というのが最大のポイントだ。
 まず注目したいのは“マンドリンらしさ”とバッハの出会いだ。バッハの装飾音をきちんと弾き込んだときの「効果」に注目したい。バッハの小品集の中から数曲とり上げられているが、アリアはこれまでに演奏してきた機会が多く、いわばレパートリーのひとつだが、ブーレ以下の3曲は今回のために編曲されている。「バッハをマンドリンで表現する」お手本の演奏が聴けるはず。リハーサルでもこれらの作品が演奏されたときの空気感は、なんというか“宮廷的”なのだ。バッハがマンドリンに合っているのか、オケがバッハに合わせているのか? ぜひとも聴いてほしい。

 ところで昨年2014年フィロメンバーとともに久保田さんはドイツ演奏旅行に出かけている。そこでベルリンやライプツィッヒを訪問しバッハが弾いたオルガンにも接したという。ここで「ドイツ音楽の精髄に触れた気がする」とのこと。
 久保田さんは20代に旧西独カールスルーエ音楽大学指揮科でアルトゥール・グリューバーに学び、オーストリアの避暑地オシアッハで巨匠にして偉大なる指揮者ハンス・スワロフスキーのマスタークラスも受けている。言って見れば生粋のドイツ音楽派。その久保田さんに「ドイツ音楽の精髄に触れた気がする」と言わしめたドイツ訪問だったわけだ。その経験後初めての演奏会ということになる。マンドリン・アンサンブルによるモーツァルトの疾走感も、ヴァイオリンオケのそれとは明らかに異なるもので、この肌触りこそマンドリン!と思わせる。

 各作品に対する解釈、マンドリンへの編曲とドイツ音楽への深い想いとが、どのように演奏されるか、とても楽しみだ!

【第22回定期演奏会ドイツ音楽特集II】
2015年2月22日 (日)14:00開演(13:30開場)
紀尾井ホール

〈プログラム〉
「真夏の夜の夢」序曲/メンデルスゾーン
バッハ小品集
マンドラ協奏曲/ブラウン(マンドラ独奏:堀 雅貴)
歌劇「魔笛」序曲/モーツァルト
組曲第2番/ヴェルキ
交響曲第7番ロ短調 D759「未完成」/シューベルト

チケット発売中
SS席:5,000円 S席:3,500円 A席:3,000円 B席:2,500円

取扱い
事務局、HPより購入フォーム、イケガク、イグチ

【オフィシャルホームページ】
http://www.philomandoline.com/index.html