「トップ記事は、月に人類発見!」

 新聞が好きだ。紙の感じ、インクの匂い、毎日情報を届けてくれる。信頼性のあるもの。。のはずだった。
ある新聞の信頼失墜と謝罪の話はおいといて、

気になる本を読んだ。
タイトルからして気になるでしょう?「トップ記事は、月に人類発見!」表紙を飾るふしぎなイラストから、てっきりファンタジーかSFか、と思ったら19世紀、富裕層だけでなく労働者階級まで広まっていったアメリカにおける新聞の歴史と、かかわる人々の話。
1835年に「サン」紙が掲載した、月の話。だれもかれもがとびつき信じた月の世界。ライバル紙を大きく引き離した大人気連載。

書いたのは、当時の編集主幹であるリチャード・アダムス・ロック。奴隷制度反対、宗教心、科学への探究心の強い彼は、なぜそんな世紀のほら話を書いたのか。

そもそも彼は、ほら話で読者をだまそうとも、記事をでっち上げようとも思ってはいなかったのだ。。

新聞を発行する情熱や、当時の社会状況(奴隷制度反対、賛成)、いまでこそエンターテイメントと呼べるのか、好奇心を刺激する見せ物。
そして古い人々の考えに次第に広まっていく科学の知識。。。

そんな時代背景とかかわる人々一人一人の、生い立ち。まあ、なんとも情報量が多くて、とてもおもしろいが、話があちらこちらと深まっていって、少々読みにくくはあるが、
とても良くできている。あれ?フィクションではない、ノンフェクションなんだけど、とても良くできたお話のように楽しめてしまう。

新聞っていいですよ。信頼できる情報、そして楽しみ。

 

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