「優しい死神の飼い方」を読む

 まず、読まないジャンルだ。
死んでゆく人の魂を正しく「主」のもとへ導く存在「死神」が、犬の姿で人間界におりたつ。現世に未練を持つ人々と交流し・・・

まさか、漫画みたいな展開。ファンタジーなのか?姿を変えられた死神は、まるでレオナルド・ディカプリオの髪のように美しい毛色の、ゴールデンレトリバー。いぬか。犬ねえ。

いや、ところがこれ、たいへんおもしろかったのです。

未練の固まりの人とそれぞれ接していくところも、わかりやすくしみじみする。そして後半、すべてが繋がる事件が意外な展開に。。「死神」とは?

犬の一人称?で展開していくのはユーモラスで楽しい。とてもわかりやすく「生きるとは、」を語られるのでちょっと気恥ずかしくなるけど、なんかこう、爽やかな感じ。

犬ってのがいいね。

「優しい死神の飼い方」
知念実希人 著
光文社