デュオ・アルスター・インタビュー 3

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進化するデュオ・アルスター

——児嶋さんは具体的に変化したことはなにかありますか?

児嶋:右手のピックの使い方でしょうか。トレモロの無い曲だと1つ出す「ぽーん」という一音に全てがかかってきます。丁寧に、そしてどんな音色で弾きたいのか? ということをより考えるようになりました。「どんな音色で弾くか」というのはいつもテーマになります。私自身が一番課題にしていることです。

 左手が早く動くことももちろん素晴らしいことだと思うのですが、音を奏でるのは右手なので、どんな音を出すか、ということを考えてその音が出せるように努力中です。

——デュオとしての音楽もこれからどんどん化学反応して熟成していくのでしょうね。

槐:じつは、児嶋さんと私の音楽スタイルは真逆と言っても過言ではないと思います。それを証明するある事実があるんです。児嶋さんにもまだ言っていなかったのですが、初めて合わせたときに今まで共演した人の中で一番演奏が合わなかったからです(笑)。ただ、なぜかそこに惹かれてしまいました。
 児嶋さんの素敵な性格・人格も一緒にやろうと思った重要な一つですね。

——ますます、楽しみ!
 ところでレコーディングはどんな場所でやったんですか?

槐:レコーディング場所は椎の木ホールという洗足学園音楽大学の名誉教授浅賀千江子先生が個人経営されているホールです。ご縁がありここでレコーディングすることになりました。

 レコーディング機材は、私は詳しくありませんが、ミキサーとPC以外かなりのヴィンテージだったような気がします。なにやら米軍が持ってそうな60年以上前の真空管なんかもありましたね。
 レコーディング中、ヴィンテージ過ぎて、なのか、機材の調子が悪くなるとポコポコ叩いていたのが面白かったです(笑)。緊張感のある中で和みました。あれはエンジニアの和み術でしょうか。

——演奏方法はふだんといっしょでしたか?

槐:CDなのでクリアに正確に弾くよう心がけ、ダイナミクスもいつもより広く演奏しました。いつもなら聴こえないような音も使いました。試行錯誤しながらのレコーディングは勉強になりましたし、何より楽しみました。
 また、ミックスなど全ての作業にも携わり、こうやってCDができていくのかということもよく分かりました。もう2枚目の話もあるんです。1枚目のレコーディングをしながら2枚目の構想を話していましたからね、相変わらずな2人です(笑)。

 今後もマンドリン・ギター音楽の新たな可能性を追求し、活動の場を増やしていきたと思っています。

児嶋:私たちの音楽をこれからも見守って頂けたら幸いです。

Duo Alster(児嶋絢子・槐智明)+原善伸
1st CD発売記念コンサート

2014年9月13日(土) 開場19:00 開演19:30
ルーテル市ヶ谷センター 音楽ホール(東京都新宿区市谷砂土原町1-1)

入場料:前売一般¥2,500 学生¥1,500
当日一般¥3,000 学生¥2,000