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マンドリン演奏会報告

マリオネットスペシャルライブin STB、盛会!


yoshida004.JPGyoshida005.JPG マリオネットのライヴが東京・六本木のSTB139で行われた。マリオネットは、湯淺 隆(写真左・ポルトガルギター)と吉田剛士(同右・マンドリン)によるデュオ。楽器は曲によりさまざまに持ち変える。ポルトガル音楽であるファドの情緒をたっぷりしみ込ませた無国籍/異国情緒あふれる二人のオリジナル作品は、マンドリンの世界を飛び出し、広く人気を集めている。マリオネットの音楽はこの会場の雰囲気にもぴったりで、埋め尽くした多くのファンを酔わせた。(写真/撮影:かえるcamera)

 ところで
マリオネットは、ここ数年来マカオ観光局と組んだ活動も行っている。
 そもそもマカオは2005年の世界遺産指定を受けて「マカオ〜南蛮渡来の世界遺産」というイメージを定着させるべくPR活動を行なっており、同観光局はその一つとして毎年「マカオの集い」を企画。全国主要都市で500〜2000名規模のホールでコンサートを開催し、東洋と西洋が交差する街マカオの魅力を音楽や映像を通して楽しんでもらおうという無料招待のイベントを行ってきている。マカオをもっと知ってもらおう、観光誘致に役立てようというねらいだ。マリオネットはこれに一役かっているのだ。
マリオネットの代表的な作品「南蛮渡来」と「マカオ〜南蛮渡来の世界遺産」によるコラボレーションとも言える。ちなみに湯淺さんは「マカオ政府観光局音楽大使」吉田さんは「同 副大使」とのこと。なんか、すごい。

 で、今年さらに新企画として計画された“全国主要都市コンサート
は、「各地元のマンドリンオーケストラに声を掛け、マリオネットと共に出演いただくタイアップ企画」。これがいよいよスタートするが、そのさきがけイベントとして行われたのが今回紹介しているSTB公演だった。
 
yoshida002.JPG この夜のステージもタイトルは「マンドリンオーケストラとの“マカオの集い”コンサート」。マリオネットの二人によるステージに続き、バッカスマンドリーノ、マリオネット・マンドリンオーケストラというふたつのマンドリンオケによる共演ステージが二部に行われた。
 演奏は見どころ聞きどころ満載! 実際、STBのステージにこれほどのマンドリンが並ぶというのもそうないだろう。響き渡るマンドリンによるさざ波のような優しい音に包まれ、楽しく充実した時間を味わえた。
【演奏動画】
夢は黒潮に乗って ・ 唐街雨情
 マリオネットの音楽のノリの良さ、心に響くメランコリックなメロディーはやはり楽しく素晴らしい。今回はさらにオーケストラのスケールの大きさと華やかな雰囲気が聴くものの気分を盛り上げた。会場にはマカオ観光局関係者のほか、このイベント、キャンペーンを機に結成された「マカオ女子会」のおしゃれな女子たちもたくさん集まった。マリオネットの周辺には、すでにマンドリンの世界を越えた音楽ファンが集まっている。
 マンドリン音楽のステージのあり方、オーケストラの活動の場の可能性が広がって欲しい。それらのチャンスはきっとまだまだ考えられるのではないだろうか? このライブを聴きながらそんなことを思った。
 なお、今後のステージは「「南蛮渡来」など大航海時代にテーマをとったマリオネットの楽曲を中心に、マンドリンオーケストラの演奏、マリオネットの演奏、そして映像、ナレーションを組み合わせたストーリー性のある壮大なステージを作り上げる」計画だとか。さらに中国古筝奏者のイン&イェン、ファド歌手の共演も予定しているそうだ。


【マリオネット公式ホームページ】
http://www.asahi-net.or.jp/%7Eqn7y-umi

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