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マンドリン演奏会報告

ARTE GRAPH-1-第6回大阪国際マンドリンフェスティバル&コンクール レポート

10月10日、大阪いずみホールで第6回大阪国際マンドリンフェスティバル&コンクール(主催:NPO法人ARTE MANDOLINISTICA)が行われた。今年のコンクールは「作曲部門」。この様子を写真中心にレポートする。



入賞7作品を演奏したのは主催団体であるARTE MANDOLINISTICAだ。
コンクール本選の前日9日に作曲者とオーケストラによる最終リハーサルが行われたが、作曲者自身、自らの作品を実音体験したのはこの日が初めて。この現場をつぶさに取材した。
指揮する井上泰信氏、演奏するARTEの面々、そして作者。実際に音が立ち上がり、新しい曲が仕上がっていくワクワクする時間があっという間に過ぎる。1作品に約1時間。これ以前にARTEは練習し入念に下準備してきているはずだし、作曲者を前にしてかなりの完成度で演奏している。そう聴こえる。それでもお互い慎重になりすぎたりして、多少のズレが生じているのか。これを修正したり微調整したり。短時間のうちに意見交換しコミュニケートしながら、イメージが固められていく。
LIVE!
昼過ぎに始まり、順調にセッションを重ね、夜、7作品のリハーサルが終わる頃、翌10日本番、トリを務める望月 豪とアヴィ・アヴィタルが登場。一回ずつの短いリハーサルだが、ほとんど、できあがっている。
凝縮し集中した時間の中で、この日聴かせてもらったどの作品も印象が鮮烈だ。
個性もそれぞれ、テイストも各作品各様。これをジャッジするコンクール審査員は、北爪道夫(作曲家)、小櫻秀爾(作曲家)、小林由直(作曲家)、久保田 孝(指揮者・作曲家)、福士則夫(作曲家)、藤井敬吾(ギタリスト・作曲家)、藤掛廣幸(作曲家)、松本日之春(作曲家)の各氏。
結果は、第1位なし、2位がベラルーシから参加したセーニャ・カバレフスカヤさんとウラジミル・カラルチャクさん。そして3位に渡邉なつ実さんが入賞した。4位:三木 祐子さん、5位・平田 唯史さん 、6位:橋爪 皓佐さん、7位:秋山 行雄さん。
コンクールには違いないが、作曲者は経歴の異なる7人。7曲それぞれが個性溢れる作品で、優劣はどうつけるのか? 個人的には好みでしか順位はつけられなかった。これを審査員は的確に評した。その評の説得力が爽快だった。そして、それらを1つのオーケストラが演奏する面白さがまた印象深い。 全作品を聴き終えるととても一つの団体がやっていたとは思えない。ARTEという団体、こんなにカラフルなサウンドを作り出せるのか!。主役は作曲家であり作品であったことは確かだ。ARTE MANDOLINISTICAは、それを支える役、演出する側に徹していたはずなのに、終わってみると、彼らもまた主役だった。
(続く)
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