アルテというヴァイブレーション、アルテという音楽体験

(ARTE TOKYO 第2回定期公演 6/24第一生命ホール 撮影/かえるカメラ)

ARTETOKYO20120624

 待望の、ARTE TOKYO 第2回定期公演が6月24日(日)第一生命ホールで行われた。ARTE TOKYO(アルテトーキョー)とは、京都を拠点として活動を続ける音楽NPO法人ARTE MANDOLINISTICA アルテマンドリニスティカ(2003年1月結成。代表/音楽監督:井上泰信。ここではたんに「ARTE」と呼ぶ)の兄弟団体。時間の経過とともに関西圏出身ながら東京在住となるメンバーが増えてきたことから、彼らを中心に結成された。本体であるアルテと同様、音楽監督は井上泰信氏。昨2011年6月、デビュー公演を行い、ARTE TOKYOの存在を強烈に印象づけた。あれから1年。あっという間にメンバーも増え、音楽への熱い想いも、活気もさらに増強された。客席は満員御礼。観客の期待とメンバーのテンションが合成され、この日このホールから生まれたヴァイブレーションは、マンドリンの世界が変わろうとする猛烈なエネルギーに変換されているように見える。

アルテトーキョー

漲るエネルギー! アルテの底力!!

 プログラムの前半はマンドリン合奏の王道、イタリア作品。色鮮やかで豊かな色彩のアンサンブルが会場に颯爽と響き渡る。結成公演もそうであったが、繊細と剛胆の調和が見事だ。そしてなによりマンドリンの音が心地よい。
 後半は丸本大悟、末廣健児の作品。ともにARTEのメンバーでもある。これぞARTE! 叙情、そして追憶や哀惜を想起させる美しいメロディーが聴き手の心に「スッ」と入り込む。そしてドラマチックな展開。そこにあふれるエネルギーは、ときに激しく心を揺さぶる。このヴァイブレーションが、聴き手一人ひとりの内なる世界〜インナースペース〜にダイレクトに届き限りなく広がり、共有されていく。これはもう、「ARTE体験」という普遍の固有名詞だ。
 ARTE体験、アンコールでは、サプライズのエンターテインメントも用意された。末廣健児氏が客席から登場し飛び入りで、自作をアレンジしたピアノ・ソロを演奏したのだ。マンドリンオケの最後に一服の極上デザートのようだ。そして最後の最後、末廣さんもステージに残り、メンバー全員が大好き(らしい、そして井上さんがひょっとしてその先頭にいる?)ディズニー・パレードの代名詞曲「ディズニーファンティリュージョン!」。編曲は遠藤秀安氏によるスペシャル版で、末廣作品のありとあらゆるメロディーを見事にMixした「Featuring Kenji Suehiro」版。あちらこちらに末廣メロディーが顔を出し、ピアノ・サウンドと解け合いながらカラフルにきらめく、音の宝石のようなフィナーレとなった。

 このオーケストラはどこまで行くのだろう。次はどんな体験をさせてくれるのだろう。既に今年後半のワクワクするスケジュールも具体的に発表された。ARTEは留まることのない情熱を持って、私たちを楽しませてくれるはずだ。
【演奏曲目】
I部

シンフォニエッタニ短調(ゼッピ)
主題と変奏(ミラネージ)
瞑想曲「夢の魅惑」(ボッタッキアーリ)
II部
時間の宝箱(丸本大悟)
風のシンフォニア(末廣健児)
流星群(末廣健児)
残された時間(末廣健児)

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(文:江部一孝)

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