望月 豪に聞く2011年からの10年(5)

マメールロワーーアレンジの話も聞かせてください。ラヴェルの「マ・メール・ロワ」(2009年リベルテで演奏)、バルトークの「弦楽の為のディヴェルティメント(同2010年11.28演奏)は笹崎譲さん(メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ)の編曲ですね。どういう経過で演奏することになったのですか?

望月:メトロポリタン・マンドリン・オーケストラでは実際に弾いていたこともあります。笹崎さんとはその時に知り合いました。リベルテで曲を選ぶときには、マンドリン・オーケストラでこその良さの出る曲をやることにしていますが、僕にとってもこの曲やるなら絶対この編曲、という笹崎さんのものを使わせていただいています。

ーーメトロポリタン〜も過去にやったときは出したい音が出せていなかった、次にやればもっと理想の音楽が出せるはずだというようなことをおっしゃってました。楽器の奏法を含む部分も少なからずある思いますが、むしろオケの鳴らし方のコツのようですね。
望月:今回、バルトークは最初こそ大変苦労したのですが、結果的には想定していた以上に良くできました。メンバーの思いが奇跡を起こした、という感じでした。リベルテをやってきて思うのは、アマオケの強みというのは1曲1曲への思い入れの強さと、そこにかけられる時間の長さです。演奏会を良いものにしたい、この演奏会を成功させたい、この曲が好きという思いはみんなあるので、本番の奇跡的な集中力が出るのだと思います。

ーーそうやって演じた作品や記憶がどんな形でも残ったり、広がっていったらいいですよね。

望月:そうですね。

ーー音楽への理解力にプロもアマチュアもそんなに区別は無いと思っているのですが、聴かせる上では、作品への愛をどう表に出すか。そのとき技術的な積み重ねは勝負の分かれ目だと思うのですよ。その意味では指揮者に迎えている中川賢一さんの力も大きかったのではないかと思いますが?

望月:とても大きかったです。リベルテの演奏会は前半が指揮者なしのステージ、それから後半が客演指揮者を招いてのステージとなっているのですが、特に中川先生を招いてのステージでは、団員は色々なことを学びました。純粋に音楽の解釈の仕方、表現の仕方、そんなところももちろん勉強になったのですが、例えばある程度マンドリンオケばかりに慣れてしまった指揮者だと、ついつい「マンドリンオケはこんなもの」って思いこんでスルーしてしまっているようなところって正直あると思うんですが、それを中川先生は一つ一つきちんと指摘されます。技術的にマンドリンで弾いたらこうかな、ということではなくて、純粋に音楽としてどうか、という視点で取り組んでいただいたと思ってます。

 

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