ARTE TOKYO 6/19 結成公演レポート

2011年6月19日/東京・第一生命ホール/撮影:kaerucamera
 京都を中心に活動するARTE MANDOLINISTICAの関東在住メンバーを中心に音楽監督・井上泰信氏のもと、約60名の団員によって構成されたARTE TOKYO。満を持しての結成コンサートはチケット完売、満員の大盛況! 西のARTEが東京でどんな音を響かせるか? 期待を膨らませる観客で会場の熱気は高まっていた。
(井上氏に聞いた結成のいきさつインタビューもどうぞ)

 このオケのメンバーの大半は、いわばアルテ育ち。もともと、井上氏の人柄を含め音楽的ビジョンに共感してマンドリン、マンドリン合奏に惹かれて集まったと思う。しかしそれが、それぞれの事情でステージをともにできなくなっていた。この長い時間を圧縮し、それぞれの情熱が、この日のために注ぎ込まれてきた。
 本番当日会場でのリハーサル。井上さんの音に対するチェックは最後まで厳しい。が、同時に、努めてリラックするようメンバーに話しかける。笑いが起こる。その瞬間は一見なごやか。しかし一音一音、そしてその音と音の間から緊張も聴こえてくるようだ。
 本番まで5分! 楽屋、ステージ袖に溢れた喜びと緊張の空気が生々しく密度を上げていく。しかし、どの顔もうれしそう!

 本番。第一部はイタリア、マンドリン合奏の為のオリジナル作品。実力派ぞろいのメンバーの集中力がすごい。満席の会場すべてをARTEの響きが満たしていく。心地よいだけではない、わくわくする興奮と躍動、力強い音に身を委ねる快感。ステージも客席も音楽に包まれる幸せがあふれた。ホールはARTEの虹色のオーラで満たされた。

 プログラム後半は丸本大悟氏の作品が演奏された。自身がARTE育ちのメンバーであり、彼の作品もまた、このARTEから育った。それだけに丸本氏自身、井上さん、そしてオケのメンバーの思いにも格別のものがあったのではないだろうか。丸本氏の作品は、その後多くの団体や演奏者に親しまれているのは、マンドリンに関わる人ならご存知の通り。彼の作品は、マンドリン界を大きくはみ出していくだろう。
 その丸本大悟へARTE TOKYOが委嘱した作品「Mandolin Concerto」は、マンドリン独奏=井上泰信氏、指揮=作曲者・丸本大悟氏による初演で、大注目の新しいマンドリン音楽が披露されることになった。ARTE TOKYOの表現力豊かな演奏がイメージにぴったりだと感じた。

 確かな演奏と、豊かな音楽、新しい活動に取り組むエネルギー。ARTE TOKYOについて、井上さんは、メンバーの活動の場を東にも設けただけ・・・と話した。しかしARTETOKYOが発足した意義は、やはりそれだけには留まらないと思う。彼らの活躍は、東の、というより日本のマンドリン界全体への活性化にも大いに影響を与えるだろう。

2011年6月19日(日) 第一生命ホール
【演奏曲目】
マネンテ 交響曲「マンドリン芸術」
1.Allegro deciso
2.Adagio Cantabile
3.Tempo di Minuetto
4.Allegretto Vivacissimo

ボッタッキアーリ ロマン的幻想曲「イル ヴォート」
ファルボ 組曲「スペイン」
1.Serenata Castigliana
2-3.Jota e Canzone
4.Bolero

丸本大悟 Planetarium

丸本大悟 Mandolin Concerto
-the second movement-(委嘱作品・初演)
・マンドリン独奏:井上泰信
・指揮:丸本大悟

末廣健児・丸本大悟 ARSNOVA組曲
1.Lento espressivo
2.Allegro

 ステージの記録は、ARTE MANDOLINISTICAから公式CDとして発売予定。「ギターの時間」としては、そのCD発売を前に、ステージ動画を一部記録したので、これを編集しニュース動画として配信する予定。お楽しみに!

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One Response

  1. スライド写真を大量アップしました。演奏中の表情は、みんな、いいですね!

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