マンドリュートは、リュート・モデルノ、リュート カンタービレなどとも呼ばれる。19世紀末に開発され、20世紀初頭にかけて一斉を風靡したマンドリン四重奏の低音部を受け持っていた楽器。たくさんあるマンドリン属の中では、なんというか〈大人の楽器〉的な雰囲気を持つ。高音域と低域を持つことから、演奏は、かなり難しい。美しい高音のイメージを損なわず低音域を時には同時に鳴らす、というのは楽器製作者にとっても難易度の高いオペレーションのはずだ。バイオリン属もマンドリン属も、基本的には音域ごとに分担していることからもわかる。また、ギターもクラギ、アコギとも1-3弦はストレート弦、4-6弦は巻き弦であり、音色を均一に保つことの難しさを実感している人は多いと思う。
演奏者、音楽家としての力量とセンスが、真に問われる楽器なのだ。今コンサートは、ARTE MANDOLINISTICAの主宰者としてではなく、演奏家・井上泰信の最新の挑戦となる。
2015年10月30日（金）
18:30開場 19:00開演
大阪：ザ・フェニックスホール
2015年10月31日（土）
18:40開場 19:00開演
東京：杉並公会堂小ホール
入場料：
一般 ：3,000円
学生 ：2,000円
高校生以下：1,000円
問合せ：inouemandolin@gmail.com
共演
藤井由美：ピアノ
小林 薫：マンドリュート
演奏曲目
カラーチェ：協奏曲第３番op.150（リュートカンタービレとピアノの為の）
ブルッフ： ケルト旋律によるアダージョ
ポッパー： 演奏会用ポロネーズ
ポッパー： ハンガリー狂詩曲
ポッパー： 組曲（２台のヴィオロンチェロの為の）※共演：小林 薫
※ダーヴィト・ポッパー（David Popper、1843年6月16日 – 1913年8月7日 バーデン・バイ・ウィーン）は、オーストリア＝ハンガリー二重帝国のチェロ奏者・作曲家。ユダヤ系チェコ人。ブラームスとも共演した名チェリスト！ これは楽しみ！！
