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マンドリンと弦楽による四重奏の可能性〜柴田高明CD発売記念公演・速報

マンドリンと弦楽による四重奏の可能性〜柴田高明CD発売記念公演・速報

 マンドリンの柴田高明が3月16日アルバムを発売、これを記念して収録作品を含むプログラムによる演奏会を企画した。東京(3/9)、広島(3/14)、京都(3/15)。9日の、東京公演を速報する。
(撮影:かえるカメラ)
 アルバムはマンドリンと弦楽トリオの為の音楽集で「ELEGY in WINTER(冬のエレジー)」。参加しているのは柴田 高明(マンドリン)/三戸 素子(ヴァイオリン)/河野 理恵子(ヴィオラ)/小澤 洋介(チェロ)(写真左から)。昨2013年「点と線の芸術」と題したコンサートを行ったが、今回の公演はこの続編であり、アルバムは、昨年と今年の公演を合わせた総集編ということになるだろう。しかし演奏面では、この四重奏、昨年以上に熟成したステージになっていた。

 アルバム収録曲は、アストロナム四重奏曲(藤井敬吾)、冬のエレジー(桑原康雄)、マンドリンと弦楽三重奏の為のコンチェルティーノ(西澤 健一)、マンドリン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為の四重奏曲(小林 由直)の4作品。今回のステージは、この中から藤井敬吾作品で開始、次にアルフレッド・ウールで前半を終了。後半はジョヴァンニ・ホフマン、そして小林由直作品で構成した。藤井、小林両作品はこの日が初演。

 ヴァイオリン、ヴィオラそしてチェロ。弦楽とマンドリンという組合せから生まれる音楽は、想像以上にワクワク、ゾクゾクする。この楽器編成とレパートリーの開拓は、21世紀、柴田高明によって「再発見」されたジャンルだ。歴史的に既成の作品を知っているひとにとっても少なくともこのレパートリーに初めて接したひとにとって大きな発見になると思う。ひとつひとつは古い楽器でノスタルジックな時間にひたる瞬間もあるのだが、この四重奏の音楽は、常に未来に向かう推進力に満ちている。

【プログラム】
アストロナム四重奏曲(藤井敬吾)
シュピールムジーク(アルフレッド・ウール)
四重奏イ長調(ジョヴァンニ・ホフマン)
マンドリン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの為の四重奏曲(小林由直)

【公演日程】
「柴田高明、三戸素子、河野理恵子、小澤洋介CD発売記念コンサート~マンドリンと弦楽トリオの為の音楽~」
入場料 一般3000円 学生2000円(各当日500円増)
3月14日(金)
広島・広島市東区民センター・スタジオ1(JR「広島駅」新幹線口より徒歩東へ約900メートル)
18:30開場 19:00開演
3月15日(土)
京都・青山音楽記念館(バロックザール)(阪急嵐山線「上桂駅」徒歩5分)
17:30開場 18:00開演
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