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The 9th OsakaInternational Mandolin Festival&Competition

The 9th OsakaInternational Mandolin Festival&Competition

第9回大阪国際マンドリンフェスティバル&コンクール・フォトレポート第1弾
(撮影:かえるカメラ)

 10月5日、6日の両日、第9回大阪国際マンドリンフェス&コンクールが行われた。同イベントはコンクールがA、B部門に分かれマンドリン独奏がA部門、マンドロンチェロ独奏がB部門という部門別。今年7月締め切りのテープ審査を経て選出された参加者によってB部門は5日にファイナルステージをむかえた。A部門は同日セミファイナル。翌6日がファイナルステージとなった。結果は、下記。
<A部門>
第1位 Ekaterina Mochalova(Russia)
第2位 Ryo Aoyama(Japan)
第3位 該当者なし
<B部門>
第1位 該当者なし
第2位 該当者なし
第3位 Akiko Mimura(Japan)

 5日11時開演、早々B部門からスタート。最初に演奏順を決める抽選。これに沿って午前3人、午後4人が演奏。その後すぐにA部門の演奏順を決める抽選会を経てA部門セミファイナル・ステージとなった。

 B部門、先頭を切ってステージに上がった清瀬英範以下、みなそれぞれに緊張の中に自分らしさを出し切っていたと思う。慣れない初めての会場。ザ・フェニックスホールはステージと客席が近いことが、演奏者にも客席からも親近感を持ちやすいフレンドリーなホールと言えると思う。が、コンクールとなると、感じ方は人それぞれかもしれない。しかし、終演後に話を聞くと、一様に「気持ちよく力を出し切れた」というコメントをもらった。コンクールなのだから賞、順位も大事だ。しかし、とくにこのイベントのB部門は各地の団体で、また、ソロで活動している演奏家にとっては、今のところ頂点のステージではないだろうか? ステージ後、楽器を抱えて撮影させてもらったオフショットの晴れやかな表情が、それを物語っていた。

 A部門。ほんとうに様々な演奏が聴けた。オランダ1人、ロシア3人、ドイツ1人、日本3人。そしてそのどれもがヴィルトゥオーゾと呼びたくなるハイレベルな技術や見事なエンターテインメントぶり。
 結果、課題曲的には差がつきながら、総合評価として採点だけでは判断し難い演奏も聴かれたことからだと思うが1位モチャロワ、2位青山。3位以下は空位(順位なし)という結果となった。「コンクールなのだから、あくまで順位はつけるべし」という意見もあっただろう。マンドリン審査を実際に国際レベルで経験してきている審査員が複数いるなかでの判断だ。いかにその演奏の質が高く同じ土俵で採点し難かったかが読み取れる。

 1位モチャロワの技巧は凄まじかった。が、演奏順ではラストに登場した青山くんの「ジョンガラ」の技巧! 負けてはいない。モチャロワ・ステージ以上の喝采を浴びた。このファイナル・ステージだけで判断すると、聴いていて僅差。しかし1位と2位は明白、青山くん!と感じた。会場もそう感じたのではないか。そして採点の結果もそうだった。しかし総合得点。最終評価にはセミファイナルの得点が加算された。「やはり」と見るか「残念」とみるか・・・。個人的には青山くんの2位が残念でしかたがない。しかしそれも結果だ。「自分としては納得のいく演奏ができた」と清々しく語った彼の挑戦もひと区切りついたようだ。

 フェス&コンクール、次回は再来年2015年だという。この間にまた新たな挑戦者がぜひ出てきてほしい。

【関連サイト】
第9回大阪国際マンドリンフェスティバル&コンクール – 結果発表