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第42回 全国高校ギターマンドリンフェスティバル

第42回 全国高校ギターマンドリンフェスティバル

 第42回全国高校ギターマンドリンフェスティバルの二日目を大阪吹田文化会館で観戦した。
ギターマンドリンに親しむ中学、高校生たちに、こういう環境があることは、以前から知っていた。しかし、それが42回42年間継続している事実と意義を、生の現場に接して初めて納得した。

 今回を遡ること5年。じつは某クラシックギター雑誌の編集長していた頃、このイベントに関する記事は掲載していた。それ以前の、なかば慣習に倣って編集し記事を掲載していた。
しかし、実際のところ、このイベントの熱さは、どれだけ伝えていただろうか?私が担当した数年以外では、より誠実に伝えていたと思いたいが、整然とステージに並ぶ学生オケの写真をながめながら、寄稿されたレポートを読んでも、相当なイマジネーションをもって臨まなければ、会場の空気、参加している生徒さんたちの想い、なによりステージで繰り広げられるギターマンドリンによるドラマは想像しきれない、とつくづく思った。

 文章表現の限界か?と感じたりするのはこんなときだ。レポートは共通体験があれば、なお生きる。どんなに熱く語ったところで、百聞は、一見にしかないのたとえどおり、百読も一聴にしかない。ただ、その場で感じた想いをことばにして記録することは、そこで感じたという事実の記録だ。それによってその場の汗や臭い、大勢の涙と笑顔の情景、そしてそこで演奏された「ドラマ」を鮮明に記憶する手がかりにはなるはず。または、興味の喚起とか。

このフェスティバルは、主催者側で映像記録も行われていた。後日DVDでの頒布も行われるという。これまでの記録も入手可能のようだ。しかし、長く朝日新聞社が主催に、NHK大阪放送局が後援に名前を連ねている。こうした巨大メディアが関わり続けているのだから、全国区へのレポートやオンエアされた事実があってもよさそうだ。しかし?
演奏経歴は丹念に記録され、当日のプログラムにも掲載されて、これは価値ある記録だと思う。ネットにも公開されている。しかし調べ方が足りないのか、それ以上の記録は個人のブログで少し拾えるばかりだ。これはこれで、見識ある文も多く、とても参考になるのだが、肝心の公式なレポート等は少なくともネットでは、なにもでて来ない。どうなっているのだろう?

 また、フェスティバルという形式上優劣の判定はせず、各演奏は、その個性に対して個別の賞が贈られる。これはこれで良いという気もするので、それ以上の詮索はしないが、なにか、もったいない気がする。ともあれ、結果は以下。音楽的にうまいところはほんとうにうまい! それ自体、発見だが、公式記録に関する新しい発見があったら報告したい。

文部科学大臣賞
ギター…【松坂商業高GC】[三重]「タンゴの歴史」より“ナイトクラブ1960”(A.ピアソラ/福田清徳編)

マンドリン…【大妻高MC】[東京]The Seventh Night of July(たなばた)Op.7(酒井格/丸本大悟編)

朝日新聞社賞
【静岡東高MC】[静岡]交響組曲「日本スケッチ」より“祭り”(貴志康一/石村隆行編)
【広島女学院中・高MC】[広島]子供たちのためのレクイエムより第5,6曲(二橋潤一)

全国知事会賞
【同志社女子中・高MC】[京都]歌劇「イーゴリ公」より序曲(A.ボロディン/石村隆行編)
【帝塚山学園中・高MC】[奈良]序曲「フェードル」(J.E.F.マスネ/F.ラボー編)

吹田市長賞
【福崎高MC】[兵庫]シンフォニエッタ ニ短調(U.ゼッピ)
【中央大学付属高MC】[東京]組曲「山の印象」より第1,4楽章(鈴木静一)

イタリア総領事賞
【十文字中・高MC】[東京]演奏会用組曲「広い村」より第1,2,4楽章(M.A.マトヴェーエフ/帰山栄治編)

スペイン大使賞
【浜松市立高MC】[静岡]組曲「杜の鼓動」より“街の灯”(丸本大悟)

優秀指揮者賞…静岡市立高MC(静岡)、福崎高MC(兵庫)、大妻高MC(東京)