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クボタフィロが描くドイツ音楽の姿。この多様なロマン!

クボタフィロが描くドイツ音楽の姿。この多様なロマン!

 たとえば日本音楽、アメリカ音楽、ブラジル音楽・・・。国別の音楽というのは、どこをどのように切り出すかによって表情は様々だ。
 ドイツ音楽。当然これもひとによって様々だろう。しかしドイツ音楽という括りを前提とせずにクボタフィロこと、クボタフィロマンドリーネンオルケスターが今度の定期演奏会で予定している演奏作品だけを聴いたら、どう感じるだろう? 2/11のリハーサルを聴かせてもらった私は——

「時代別のクラシック作品からロマン派的なものを集めた!」

・・・と感じた。そう、ロマンティックなのだ。ドイツ音楽は!近代(ヴエルキ)、現代(ブラウン)でも、骨格にあるのは構築美や厳格な和声ももちろんだが、“ドイツ的”とは、ロマン派そのものと等記号で直結する音楽。そう思う。それをフィロのレシピ=マンドリンらしい明確なアンサンブルで表現するのが2/22の定期演奏会だと思う。

 クボタフィロは、そんな味わい深さを秘めたフルコース・メニューを用意して最後の準備を進めている。

 ヴエルキの組曲2番、リハ取材時はソリスト不在だったがブラウンのマンドラ協奏曲。いずれも個人的にはその時まで未体験の作品だったくらい新鮮に聞いた。とくにブラウンは2009年の公演で聴いていたが、より陰影(いんえい)を増していくように感じ、プログラムを俯瞰して改めてこういうドイツもあったのか!とおどろいた。他の作品とのコントラストが、一層そういう風に感じさせたのだ。

 今回のプログラム、クボタフィロの「ドイツ音楽2」の「2」の理由が、このへんに隠れている。
 ドイツ音楽の広大さ、肥沃さ。予想もしなかったところで扉がいきなり開かれたように感じた。そして、その向こうに広がっていたのは知らなかったドイツ音楽の奥深さ。と、ともに久保田孝氏の音楽性の深さ、それを具体化できるクボタフィロの底力!

 ドイツ音楽特集の2回目だから 2 ではないのだ! 「1」ではとうてい語り尽くせなかった世界。

 そのひとつは真夏の夜の夢。この精緻なアンサンブル、音楽のうねり、抑揚)、構成美。リハーサルでこれだけゾクゾクすることは、なかなか記憶にない。各作品は程度の差こそあれ、演奏会で遭遇する機会の多いものだ。しかしプログラムによって新しさを発見する。こういうコンサートはとても得した気分になれる。魔笛のマンドリン・アレンジも、わかる人には目視でわかるアレンジの極意、成功の鮮やかなヒントが見つかるかもしれない。

 2/22、午後2時開演。まだ少し席が残っているという。ロマンチックを愛する人、マンドリンが好き!という人、急げ!!

【第22回定期演奏会ドイツ音楽特集II】
2015年2月22日 (日)14:00開演(13:30開場)
紀尾井ホール

〈プログラム〉
「真夏の夜の夢」序曲/メンデルスゾーン
バッハ小品集(Fuga、G線上のアリア、Rondeau、Polonaise、Bandinerie)
マンドラ協奏曲/ブラウン(マンドラ独奏:堀 雅貴)
歌劇「魔笛」序曲/モーツァルト
組曲第2番/ヴェルキ
交響曲第7番ロ短調 D759「未完成」/シューベルト

チケット発売中
SS席:5,000円 S席:3,500円 A席:3,000円 B席:2,500円

取扱い
事務局:購入フォーム、イケガク、イグチ

【オフィシャルホームページ】
http://www.philomandoline.com/index.html